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最近では室内でペットを飼う人も多く「愛犬がフローリングで滑って転んでしまう」「猫が壁紙で爪とぎをしてしまう」など、お悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ペットとの暮らしで不便やお悩みがある場合は「ペットのためのリノベーション」がおすすめです。
ペットのためのリノベーションでは、ペットも飼い主も快適な生活を手に入れられます。
この記事では、ペットのためのリノベーションのメリットやおすすめの施工方法をご紹介します。
ペットのためのリノベーションを行う際の注意点も解説するため、ペットリノベーション成功へお役立てください。
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ペットのためのリノベーションとは
ペットのためのリノベーションとはペットと飼い主が快適に暮らせるよう、住宅をリノベーションすることです。
室内でペットを飼っていると、床や壁紙が傷だらけになってしまったり、ニオイが気になったりしている方も多いのではないでしょうか。
ペットのためのリノベーションは、以下のようなリノベーションを行います。
- 床滑りの解消
- ペット用壁紙への変更
- 猫用扉の設置
- 間取り・建具の変更
- いたずら防止対策
- ペットの運動場所の設置
一般的に、ペットリノベーションはペットの種類や特徴・性格、そして飼い主のライフスタイルに合わせてオーダーメイドで行われます。
ペットとの暮らしの中で不便な点やお悩みがあれば、ペットリノベーションを検討してみましょう。
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ペットのためのリノベーションのメリット
ペットのためのリノベーションには、さまざまなメリットがあります。
飼い主にとって快適な環境は、ペットにとっても快適な環境とは限りません。
また、同じ種類のペットでも大きさや特徴、性格によって快適と感じる環境は異なります。
そのため、ペットのためのリノベーションは通常のリノベーションと異なり、ペットと飼い主の双方の快適さを重視して行われます。
ここでは、ペットのためのリノベーションのメリットを解説します。
ペットの安全性向上
ペットのためのリノベーションは、ペットの安全性を高めるメリットがあります。
住宅の中でペットが危険にさらされる場面は多く、転倒や誤飲・感電などによってケガをする可能性があります。
- フローリングでの転倒
- 階段からの転落
- 日用品・洗剤などの誤飲
- コードを噛んで感電
ペットのためのリノベーションではペットの習性を理解し、対策を立てた施工を行うため安全性を高められます。
美観の維持
ペットリノベーションではペット用の床材や壁紙などを使用するため、耐久性や防汚性が高く美観を維持できます。
ペットを飼っているといたずらで壁紙を破かれたり、家具をかじられたりして、家の中がボロボロになってお困りの方も多いのではないでしょうか。
- 床・壁・建具の傷・汚れ
- 壁紙の剥がれ・破損
- 網戸の破れ
一般的に、ペットリノベーションではペット用のクッションフロアや壁紙を使用します。
ペット用製品は機能性の高い製品が多く、日ごろのお手入れも楽になります。
- 耐久機能
- 防汚機能
- 耐水機能
- 消臭機能
- 防音機能
一家の中がペットにより破損したり、汚れたりしている場合はペットリノベーションで住宅の美観を維持しましょう。
運動不足対策
ペットリノベーションによってキャットウォークやドッグランなど、ペットが遊べる施設を作ると運動不足を解消できます。
運動不足はペットにとってストレスや肥満の原因にもなり、問題行動にもつながります。
犬は犬種によって毎日の散歩が必要ですが、梅雨の時期や暑さ・寒さの厳しい時期は散歩に行けず運動不足になってしまう可能性があります。
また、室内飼いの猫は外に出られないため、キャットウォークやキャットステップなどの上下運動ができる空間の設置が必要です。
安全な運動スペースを確保すると運動不足解消だけでなく、精神面でも健康でいられるため、ペットの運動不足が気になる場合はぜひ、ペットリノベーションを検討してみましょう。
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ペットのためのリノベーション方法
ペットに快適な環境を作りたいけれど、どのようなリノベーション方法があるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
一般的なリノベーションと異なり、ペットリノベーションはペットの種類や特徴、さらに飼い主のライフスタイルに合わせて行わなければなりません。
ここでは、取り入れやすいペットリノベーションの方法を紹介します。
リノベーション後に「この施工方法を取り入れればよかった」と後悔のないよう、さまざまな施工方法を知り、計画的にリノベーションを行いましょう。
ペットに優しい床材
ペットリノベーションの主な施工例に、ペット用床材への変更があげられます。
一般的なフローリングはペットにとって固すぎてしまい、ペットが歩いたり走ったりする際に滑りやすく足や腰に負担がかかります。
犬種によっては遺伝的に股関節異常形成や膝蓋骨脱臼など、病気にかかりやすい場合もあり危険です。
床材はペット用のフローリングに変更するとクッション性があり、滑りにくいため快適に過ごせます。
また、ペット用床材は耐久性や防汚性に優れており、引っかき傷が付きにくく、お手入れも簡単に行えます。
ペット用床材はペットと飼い主どちらにもメリットがあるため、ぜひ取り入れましょう。
猫の爪とぎ対策
猫を飼っているご家庭では腰壁や耐久性の高いペット用壁紙を使用し、専用の爪研ぎ場所の設置がおすすめです。
「壁紙がビリビリに破れている」「ソファや建具がボロボロ」と、お悩みの方も多いでしょう。
元々狩りをする習性のある猫は鋭い爪を維持したり、マーキングのために爪研ぎを行います。
猫は爪研ぎができないとストレスを感じてしまうため、無理にやめさせてはいけません。
そのため、壁紙を耐久性の高いペット用に変更したり、腰壁を設置したりして対策を立てましょう。
壁紙の変更以外に猫が心置きなく爪研ぎができるよう、専用の爪研ぎ場所の設置も有効的です。
ペットリノベーションで爪とぎ対策を行っておくと、壁紙や建具の破損を防ぎ、猫のストレスも発散させられるため検討してみましょう。
防音対策
犬や猫などの鳴き声が大きいペットを飼っている家庭では、防音対策のリノベーションもおすすめです。
「鳴き声が大きくて近所迷惑になっているかも」「うちの愛犬は無駄吠えが多い」など、ペットの鳴き声に悩まされている方も少なくありません。
ペットの鳴き声が気になる場合は、既存の窓に内窓を取り付けたり、二重窓にしたりするリノベーションが効果的です。
- 内窓
- 二重窓
- 防音カーテン
- 防音壁
また、音に敏感なペットの場合、外からの騒音や近所で飼っているペットの鳴き声に過敏に反応してしまう可能性があります。
内窓や二重窓は防音効果以外に、断熱効果もありエアコン効率も向上させられます。
防寒対策
寒さに弱いペットを飼っている場合、防寒対策として床暖房の設置がおすすめです。
ストーブやヒーターなどは火傷の危険性が高く、ペットを飼っている家庭では事故の危険性が高まります。
また、ヒーターは温風が出るためペットの毛やほこりを舞い上げ、シックスハウス症候群の原因にもなります。
床暖房は温水式と電気ヒーター式がありますが、ペットがいる家庭では火傷のリスクの低い温水式がおすすめです。
ペットによっては寒さによって冬眠してしまったり、生死にかかわる場合があるため、快適な温度環境を整えましょう。
感電対策
ウサギやハムスターなどのげっ歯類を飼っている場合は、電気コードをかじって感電する場合があるため注意が必要です。
げっ歯類は一生歯が伸び続けるため、かたいものをかじって歯を削る習慣があります。
室内を散歩させている際に、充電器や暖房器具・家電のコードなどをかじって感電する場合があり危険です。
ペットリノベーションでは電気コードが表に出ないよう配線にこだわったり、コンセントの差込口を高い位置に設置したりしましょう。
運動不足対策
ペットリノベーションによる運動不足対策は、キャットウォークやドッグランなどの体を動かせる空間の設置があります。
猫の運動不足解消にはキャットウォークやキャットステップなど、上下運動ができる猫の通り道の造設が効果的です。
キャットウォークやキャットステップを壁付収納棚として機能させると、収納スペースも確保できます。
戸建て住宅の場合はベランダやバルコニーを改装し、サンルームや新たな部屋として活用する場合もあります。
庭がある家庭ではウッドデッキの設置や庭にウッドチップを敷き詰めて、ドッグランを作ることも可能です。
ペットの種類や大きさによって必要な運動量は異なるため、自分のペットにとって最適な空間を作ってあげましょう。
間取りや扉などの建具の変更
ペットが快適に生活するためには、間取りや扉などの建具の変更も効果的です。
扉や壁が多く閉鎖的な間取りでは、自由に移動できずペットがストレスを感じる可能性があります。
また、飼い主が扉を閉める際に誤って脚や尻尾を挟んでしまう危険性もあります。
ペットリノベーションを行う際は、不要な壁は取り払い開放的な空間作りを心がけましょう。
ペットが自由に移動できるように壁や扉に、ペット用の小さな扉を取り付けるのもおすすめです。
ペットリノベーションでは間取りやペットのための建具への変更など、飼い主とペットが快適に過ごせる空間づくりを目指しましょう。
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ペットのためのリノベーションの注意事項
ペットのためのリノベーションには、いくつか注意点があります。
リノベーションの内容次第では市役所への申請が必要な場合もあり、注意点を知らずに行うと後悔につながります。
ペットリノベーションでの注意点を把握し、後悔のないリノベーションにしましょう。
増築する場合は確認申請が必要
ペットリノベーションの内容によっては、増築扱いになり申請が必要になるため注意しましょう。
一般的に、ベランダを部屋やサンルームに変更する際は、増築とみなされ増改築工事の許可を取らなくてはなりません。
増築の確認申請をせずに増築工事を行うと、建築基準法に違反します。
確認申請が不要な場合- 増築面積が10㎡以下の場合
- 施工地が、準防火地域または防火地域以外の場合
ベランダを部屋やサンルームに変更する際は、施工部分の広さや地域区分を確認しましょう。
ペットの工事中のストレス
ペットリノベーション時は業者の出入りや騒音などによる、ペットのストレスに注意しましょう。
知らない人の出入りや工事中の騒音は、ペットにとって大きなストレスとなります。
リノベーション部分が少ない場合は住居しながらの施工も可能ですが、ペットホテルに預けたり、1部屋ずつ進めるなど配慮が必要です。
ペットリノベーションを行う際はペットへのストレスに配慮し、無理のない計画で進めていきましょう。
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まとめ
ペットリノベーションは住宅の機能性を高め、飼い主とペットの快適な暮らしをサポートします。
床材や壁紙をペット用に変更すると耐久性や防汚性が高まり、破損のリスクやお手入れの頻度を減らせます。
また、床暖房の導入や電源コードの配線を工夫することで、ペットのケガや事故を未然に防ぐことが可能です。
ペットとより快適な暮らしを目指したい方は、ペットリノベーションを検討してみてください。