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リビングの隣にある和室を活用しきれず、一体化させたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
近年、リビングと和室を一体化させ、広々としたLDKへのリフォームが人気です。
一体化の方法は3パターンあり、メリットやデメリットがあります。
この記事では、リビングと和室を一体化させるための方法や費用などを分かりやすく解説します。
「リビング横の和室を活用したい」「LDKを広くリフォームしたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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リビングと和室を一体化とは?
リビングの隣が和室になっている間取りは多くありますが、和室をしっかりと活用できている家庭は少ないのではないでしょうか。
リビングと和室の一体化とは、リビング横にある和室の壁やふすまを取り払い、リビングと一体化させて広い空間を生み出すリフォーム方法です。
一体化させるリフォーム方法はいくつかあり、和室を洋室に変更して一つの広いリビングにする方もいます。
12畳のLDKに8畳の和室を一体化させると、20畳の広いLDKが完成します。
「子供が生まれた」「親との同居が決まった」など、家族が増加した際や、手狭なリビングを広くする場合などに最適です。
一方、「一部屋は和室を残して客間や子供の遊びスペースに活用したい」とお考えの方も少なくありません。
和室の機能は残しつつ間仕切りを活用したり、小上がりにして収納を増やしたりするパターンもあり、ライフスタイルや家族構成によって一体化の方法は異なります。
ここでは、リビングと和室の一体化のリフォーム方法を解説します。
一体化のリフォーム方法によって、メリット・デメリットもあるため、リフォーム後に後悔しないよう検討しましょう。
完全洋室化
完全洋室化は和室の壁紙や床材・天井をリビングと統一し、洋室化することで一つの大きなLDKにするリフォーム方法です。
こんな方におすすめ- リビングを広げたい
- 和室を活用できていない
- 和室を洋室に変えたい
- 家族が増えて現在のLDKでは手狭になった
リビング横の和室を完全洋室化すると広々としたLDKになり、家族が増えてもゆとりのあるくつろぎ空間ができます。
畳や障子などは経年劣化によって交換や修理費用がかかるため、完全洋室化してしまえばメンテナンス費用も削減できます。
しかし、スペースが広くなるとレイアウトが変わるため、家事動線や家具の配置などを検討しておかなくてはいけません。
和室を活用できず持て余している場合や、広々としたLDKを作りたい方は完全洋室化を検討してみましょう。
間仕切り和室
間仕切り和室とは、必要に応じて開閉できるよう和室とリビングに間仕切りを設けるリフォーム方法です。
和室とリビングの間仕切りには、障子や襖以外に、以下のような種類があります。
間仕切りドア・ガラス戸
格子戸
パーテーション・パネル
アコーディオンカーテン
カーテン・ロールスクリーン普段は間仕切りをあけて使用することで、広々としたLDKになります。
来客の際は間仕切りを活用して客間として使用したり、目隠しなどにも使ったりできます。
和室を残しつつもLDKを広くしたい方は、間仕切り和室へのリフォームがおすすめです。
小上がり和室
小上がり和室は壁や襖などを撤去し、小上がりの和室を造設するリフォーム方法です。
洋風なリビングに和室がアクセントになり、和モダンなLDKを演出できます。
縁のない畳はフローリングとの相性も良く、リビングと和室を一体化させる場合は琉球畳が良く採用されています。
段差を利用して収納を設けられるため、収納スペースを広く取りたい方におすすめです。
小上がり和室には間仕切りの設置の有無を選択できるため、ライフスタイルや用途によって選択しましょう。
一般的に、小上がり和室の高さは30~40㎝ほどあり、小さな子供や高齢者のいる家庭では転落事故の危険性もあるため注意が必要です。
さらに、小上がり和室はバリアフリーの家庭には不向きなため、今後のライフスタイルの変化や親との同居の予定がある場合は熟慮しなければなりません。
小上がり和室は収納スペースや客間を確保できるメリットもありますが、転落などの危険性もあるため、家族構成に配慮して検討してみましょう。
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リビングと和室を一体化するメリット
リビングと和室の一体化にはさまざまなメリットがあり、リフォームを検討する方も増加しています。
特に、リビングの隣に和室を作ったけれど活用しきれず「年に数回しか使用しない」「物置になっている」という方にはおすすめです。
ここでは、リビングと和室を一体化させるメリットを解説するため、リフォームを検討中の方は参考にしてみてください。
開放感のあるリビング
リビングと和室を一体化する最大のメリットは、LDKが広くなり開放感が生まれることです。
特に、LDKが狭く感じている場合は、和室を取り込むことでゆったりとしたリビングを確保できます。
押し入れだった部分も収納スペースとして活用でき、さらにリビングに余裕が生まれるでしょう。
「和室とリビングを一体化させると部屋が減って困る」という場合は、間仕切りを設置することでプライベートな空間もでき、日ごろの開放感と両立させられます。
現在のリビングが手狭だったり、収納スペースが不足していたりする場合は、和室と一体化させて開放感のあるリビングへとリフォームしましょう。
幅広い用途で活用できる
リビングと和室を一体化させると、幅広い用途で活用できるためおすすめです。
一体化前は閉鎖的な空間だった和室が、リビングとつながることで活用法が増加します。
一体化後の活用法- 子供の遊び場
- ワーキングスペース
- 書斎
- 家事コーナー
- お昼寝スペース
活用方法は洋室化や小上がり和室など、リフォーム方法によって異なります。
畳は衝撃吸収性や防音性に優れており、子供の遊び場として最適です。
特に、小上がり和室にした場合は子供のおむつやおもちゃなど、かさばりやすい物の収納スペースを確保しつつ、遊び場としても活用できます。
間仕切りを設置していれば書斎やワーキングスペース・勉強スペースとして利用できます。
リビングと和室の一体化のリフォーム方法によって活用方法が異なるため、ただリビングを広くするだけでなく今後の活用法も考慮してリフォームを行いましょう。
採光性が高まる
リビングと和室を一体化すると和室の窓からも光が入るため、採光性が高くなるメリットがあります。
和室に大きな窓が付いていても、リビングと区切られている状態では光が差し込みません。
しかし、一体化リフォームによって壁や襖が取り除かれると、和室からの光がリビングまで届き部屋全体が明るくなります。
リビングが暗くなりがちな場合は、和室を一体化させて採光性を高めましょう。
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リビングと和室を一体化するデメリット
リビングと和室を一体化するとLDKが広くなり、活用法が増えるなどのメリットがある反面、デメリットもあります。
一体化のリフォーム後に「こんなはずではなかった」「他のリフォーム方法にすればよかった」と後悔しないよう、デメリットも把握しておきましょう。
フレキシブルに使える部屋がなくなる
和室をリビングの一部として一体化させると、フレキシブルに使える部屋がなくなり不便に感じる可能性があります。
特に、和室を洋室化して完全にリビングの一部として取り込んでしまうと、部屋数が一つ減るため注意が必要です。
リビングと和室を一体化させる場合、和室を活用しきれていない方が多くいます。
しかし、たまに使うだけの部屋でもなくなってしまうと、不自由に感じてしまうかもしれません。
特に、和室を客間として使用している場合は、来客があった際にお客様のいる部屋がなくなったり、リビングに招くことになったりしてしまいます。
子供が小さいうちはリビングで広く遊ばせたいと一体化する方もいますが、子供が大きくなってから一人部屋として使える部屋がなくなってしまいます。
和室を洋室化してリビングと一体化すると、個室にできるスペースがなくなるデメリットもあるため注意しましょう。
統一感がなくなる
洋室のリビングと和室を一体化させると、統一感を出すのが難しくなるため注意が必要です。
和室の壁や襖を取り払っただけでは床や天井などのテイストが異なり、統一感が出ずに不揃いな印象になってしまいます。
完全洋室化する場合は、床材や天井・壁紙などを変更し、リビングと統一しましょう。
一方、和室のまま一体化させる場合は、配色やインテリアの統一感が重要です。
間仕切りに襖は使わず格子やガラスなどを採用すると、洋室のリビングとの調和が高まります。
和室には襖を残したいという方は戸襖を選択すると、両部屋とバランスも取れるためおすすめです。
戸襖とは?戸襖は引き戸の一種で、和室と洋室を区切るのに使用されます。和室側には襖紙を使用し、洋室側はクロスや木材が使われることが多く、扉の両面が異なるデザインになっています。
モダンなデザインやナチュラルなテイストの家具などを使用すると、リビングと和室のバランスが取りやすく統一感が生まれます。
洋室のリビングと和室を一体化させる際は、部屋全体のテイストを合わせ、統一感が出るようにコーディネートしましょう。
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リビングと和室の一体化リフォームのポイント
リビングと和室の一体化を成功させるためには、いくつかポイントがあります。
「とりあえずリビングを広くしたい」「和室は使っていないからいらない」と、リフォームの目的がぼんやりしていると、一体化後に使い勝手が悪くなったり、後悔したりする可能性があります。
ここでは、リビングと和室を一体化させる際のポイントや注意点を解説します。
しっかりと目的をもってリフォームすれば、より快適な生活環境を整えられるため、ぜひ参考にしてみてください。
一体化後の動線や家具配置に配慮する
リビングと和室を一体化させる際はリフォーム後の動線をシミュレーションし、適切な家具配置が重要です。
一体化後はLDKが広くなりソファやテーブルなどの配置が変わるため、以前の家事動線とは異なってきます。
特に、ソファやテレビ・ダイニングテーブルなど、家族が頻繁に使用する部分が移動する際は、さまざまな動線に配慮しなければなりません。
以下はリビングと和室の一体化後に、動線や家具配置に失敗してしまったパターンです。
- ダイニングテーブルがキッチンから遠くなり、配膳が大変になってしまった
- ソファを部屋の奥に配置したら、他の部屋や玄関まで遠くなり移動が大変になってしまった
- 小上がり和室の収納の開閉部分を確保するため、置きたい位置にソファが置けない
- テレビの配置を変えたら逆光で見にくくなってしまった
- ソファのある場所に元和室からの西日が当たって、眩しくなってしまった
一体化後に動線や家具配置で失敗しないためには、リフォーム後の間取り図を確認しながら日常の動作をシミュレーションし、適切な家具配置を行いましょう。
日当たり
リビングと和室を一体化させる場合は、リフォーム後の日の当たり方を想定しておくことが重要です。
一体化後は和室の窓もリビングに取り込めるため、採光性が上がり明るいLDKになります。
しかし、和室が西側にある場合は夕方に強い西日がリビングに差し込むため、眩しさを感じやすくなってしまいます。
採光性が上がると眩しさだけでなく、窓から外気が流れ込み夏は暑く、冬は寒くなりやすいため注意が必要です。
リビングと和室の一体化後に日差しが気になる場合は、カーテンや格子・生垣などを活用して対策を立てましょう。
断熱性
和室を洋室化してリビングにつなげる際は、断熱性に配慮しなければなりません。
畳の床下には断熱材が入っていない場合が多く、断熱工事を行わずにフローリングに変更してしまうと床冷えを起こしてしまいます。
和室を洋室化する際は、施工時に断熱工事を行ってもらうよう依頼しましょう。
間仕切り和室や小上がり和室にする際も断熱工事を行い、エアコン稼働中は間仕切りを活用して冷暖房効率を高めることも重要です。
和室を洋室化する際は床や壁に断熱材をいれたり、複層ガラスの窓を採用したりして、断熱性を高めましょう。
エアコンの位置や性能
一体化リフォームによって空間が広くなると、冷暖房効率が悪くなるためエアコンの位置や性能を確認しましょう。
リビングと和室を一体化させると、和室のエアコンが不要になったり、リビングの既存のエアコンでは部屋全体の空調を管理しきれなかったりします。
エアコンには適切な広さが設定されており、能力以上の広い部屋では光熱費が余分にかかってしまいます。
一体化の施工時には不要なエアコンの取り外しや、新規の設置費用も組み込んでおきましょう。
間仕切りの要否
家族構成やライフスタイルに合わせて、間仕切りの要否を確認しておきましょう。
リビングと和室を一体化させる際に、間仕切りの有無によってLDKの開放感や広さが大きく異なります。
間仕切りがない場合はより広く、開放的なLDKが出来上がります。
しかし、プライベートな空間が減ってしまったり、客間として活用できなくなったりします。
一方、間仕切りを設置すると用途に合わせてフレキシブルに使用できますが、開放感が減少します。
間仕切りはメリット・デメリットもあるため、リフォーム後の使用目的やライフスタイルに合わせて要否を検討しましょう。
収納量の見直し
リビングと和室を一体化させると押し入れなどの収納が減るため、収納量の見直しを行いましょう。
和室の押し入れには布団以外に、季節ものの家具・家電などを収納している方も多くいます。
そのため、和室を完全洋室化すると押し入れが無くなり、収納場所が減ることでLDKが散らかってしまう可能性があります。
特に、家族が多い場合や子供の成長につれて「ものが増えて収納場所が足りない」という方も少なくありません。
リビングと和室を一体化させる際は物の多さを確認し、必要に応じて押し入れを収納棚にしたり、小上がり和室にして収納場所を増やしたりしましょう。
賃貸住宅の場合は管理規約を確認
賃貸住宅でリビングと和室を一体化させたい場合は、リフォームが可能かどうか確認しておきましょう。
マンションやアパートといった賃貸住宅では管理規約があり、リフォームができない可能性があります。
管理規約でリフォームが不可になっている場合は、リビングと和室を一体化させることはできません。
リフォーム可能な物件でも、使用する素材や建材などが定められている場合がほとんどです。
リビングと和室を一体化させたい場合は管理規約を確認し、リフォーム前に管理組合に連絡して許可を取っておきましょう。
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リビングと和室を一体化するリフォーム費用
リビングと和室を一体化する費用は、リフォーム内容によって異なります。
一体化リフォームでは和室の壁の撤去や天井・床の変更など、さまざまな工事が必要です。
リフォーム業者によっても費用に差があるため、あらかじめ相場を確認しておきましょう。
工事内容 費用相場 壁の撤去工事 約5~10万 フローリングの張り替え 約20~40万円 和室の天井の変更 約5~10万円 押し入れをクローゼットへ変更 約20万~25万円 クロス貼り替え 約20万~30万円 しかし、リフォーム費用は既存の建具の劣化状況や、間取りによって大きく異なります。
この他にも、断熱工事の有無や小上がり和室への変更など、リフォーム方法によって費用は大きく異なります。
費用の相場や最良のリフォーム業者を知るためには、複数の業者から相見積もりを取りましょう。
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イマガワリフォームの施工事例集!
リビングと和室の一体化を依頼する際には、リフォーム業者の実績が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、イマガワリフォームでリビングと和室の一体化した施工事例を紹介します。
キッチン・廊下・和室の一体化リフォーム
岡山県浅口市のK様宅ではキッチンと廊下・和室の仕切りを取り除き、リビングを一体化指せるリフォームを行いました。
リフォーム内容- キッチン
- 浴室
- 洗面所
- LDKリフォーム
K様の要望としては、空き家になった実家をリフォームして、快適に過ごせるようにしたいとのことでした。
増築工事を繰り返しており各部屋との間に段差があったり、床のレベルが異なったりしていました。
リフォーム後
各部屋との段差を無くし、すべて引き戸にすることでバリアフリー化。
さらに、各部屋の間取りを少しずつ変えて、収納スペースを大幅に増加させています。
リビングと和室をつなげて広くなったLDKの断熱性を高めるため、リフォームを行ったすべての部屋に補強と断熱工事を行いました。
キッチンと廊下・和室を一体化させたことで、視線が遮られず広々としたLDKになったとお喜びの声をいただきました。
リビングと和室一体化・フローリング張替えリフォーム
こちらのお宅では寝室・子供部屋・リビングの壁クロスとフローリングの貼り替えリフォームをご依頼いただきました。
リフォーム内容- 寝室・子供部屋・リビングの壁クロスとフローリングを貼り替え
- 収納増設
- 仕切り壁の撤去
しかし、リビング横に普段使用していない和室があるとのことで、仕切り壁を撤去してリビングに一体化いたしました。
リフォーム後
奥には大きな収納スペースを新設し、壁クロスとフローリングも新しく貼り替えてあります。
リビングに和室を一体化させることで採光性も上がり、広くて明るいLDKとなりました。
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まとめ
リビングと和室の一体化リフォームはLDKを広くさせるだけでなく、採光性や動線の向上なども期待できます。
リフォーム方法は完全洋室化や間仕切り和室、小上がり和室など家族構成やライフスタイルに合わせて選択可能です。
「LDKが狭い」「和室を活用しきれていない」などでお悩みの方は、ぜひリフォーム実施の豊富なイマガワリフォームにお任せください。
イマガワリフォームではリビングと和室の一体化だけでなく、断熱工事や壁紙・フローリングの張替えも同時に行い、理想のお部屋作りをお手伝いいたします。
持て余している和室をリビングと一体化させ、明るく広々としたLDKでゆったりと家族団らんの時間を過ごしましょう。