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アイランドキッチンの導入を検討しているけれど「後悔した」「失敗した」などの口コミに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
開放感があり、家族とのコミュニケーションが取りやすいアイランドキッチンは、メリットも多くありますがデメリットも存在します。
アイランドキッチン導入後に後悔しないよう、デメリットや解決法を知り快適なキッチン作りに活かしましょう。
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アイランドキッチンとは?
アイランドキッチンとは対面式キッチンの一つで、四方が壁に接せず「島(アイランド)」のようにコンロやシンク・調理スペースなどが独立しているキッチンレイアウトです。
キッチンのレイアウトの中で最も開放感があり、広々とした空間の中で作業ができます。
リビングやダイニングとつながっているため、家族とのコミュニケーションが取りやすく小さな子供から目を離さず作業ができる点も子育て世代に人気の理由の一つです。
キッチンが独立しているため左右どちらからも出入りできるため回遊性が高く、大人数での作業にも適しています。
「アイランドキッチンとは?レイアウトの種類やメリット・デメリットを解説」のコラムでは、アイランドキッチンでのレイアウトの例や、メリット・デメリットを詳しく解説しています。
アイランドキッチンを取り扱っているメーカーや特徴なども紹介しているため、導入を検討中の方はぜひ、ご一読ください。
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アイランドキッチンで後悔すること9選
メリットの多いアイランドキッチンですが「後悔した」と感じる方も少なからずいます。
中には、アイランドキッチンのメリットとして紹介した部分が、デメリットとなる場合もあるため注意が必要です。
ここでは、アイランドキッチンで後悔するポイントを9つ紹介します。
導入後に同じような後悔をしないために、参考にしておきましょう。
1.リビングが狭くなった
アイランドキッチンを導入し「リビングが狭くなってしまった」と後悔する方が少なくありません。
他のキッチンと異なりアイランドキッチンは左右に通路を設けるため、ある程度の広さが必要です。
標準的な壁付けタイプのキッチンでは、4.5畳ほどの広さで設置できます。
一方、アイランドキッチンは本体や通路・カップボード・冷蔵庫などの家電のスペースを合わせると倍ほどの広さが必要になります。
アイランドキッチンに必要な広さアイランドキッチン本体+通路=6畳
アイランドキッチン本体+通路+カップボード・家電スペース=8畳
キッチンスペースだけで8畳ほどの広さが必要なため、リビング・ダイニングが狭くなってしまう可能性があります。
LDK全体で20畳ほどあればソファやテーブルを配置しても、ゆったりとしたリビング・ダイニングを作れます。
部屋の広さによってはアイランドキッチンを導入してしまうと、手狭になってしまう可能性があるため注意しましょう。
2.散らかったキッチンを見られた
アイランドキッチンでは急な来客時に散らかったキッチンを見られてしまい、後悔する方も少なくありません。
他のキッチンレイアウトと異なり、アイランドキッチンは周囲が壁などで囲われておらずリビングやダイニングから丸見えの状態です。
さらに、天板部分もフラットなため、作業中の手元や調味料・シンクの中の洗剤・食器など、生活感のあるものも見えてしまいます。
日ごろから整理整頓ができていれば問題ありませんが、キッチンが散らかっている際に急に来客があると生活感がみられてしまい後悔する方もいます。
3.掃除が大変
アイランドキッチンでは調理中や洗い物を行う際に水や油が四方に飛ぶため、こまめに掃除しなければなりません。
壁掛けキッチンの場合は壁が油の飛散を防ぎ、掃除範囲が狭くて済みます。
しかし、アイランドキッチンでは油跳ねを防ぐ壁がないため、四方に油や汚れが飛んでしまいます。
掃除範囲がコンロ周りだけでなくリビング側にも及ぶため、掃除に時間と手間がかかり後悔する方も少なくありません。
4.ニオイがこもる
アイランドキッチンはリビングやダイニングと一体化しているため、調理中のニオイや煙が充満しやすいデメリットがあります。
他のキッチンレイアウトでは、壁やパーティションがニオイや煙を遮断する役割を果たしています。
しかし、壁やパーティションが無いアイランドキッチンでは、部屋全体にニオイ・煙が充満しやすくカーテンやソファにニオイが付いてしまうため注意が必要です。
煙が充満するとエアコンのフィルターも汚れやすく、掃除の負担が増加してしまいます。
アイランドキッチンは開放感が最大の魅力ですが、デメリットを引き起こし後悔する原因となる可能性もあるため慎重に検討しましょう。
5.音が響く
アイランドキッチンでは作業中の音が響きやすく、後悔する方も多くいます。
- 換気扇の音
- 食洗器の音
- 調理家電の音
- 洗い物の音
- 炒める・揚げるなどの調理中の音
作業中の音を遮る壁がないためリビングやダイニングに音が響きやすく、テレビの音が聞こえない・会話が聞き取りづらいなどの問題が発生します。
特に、アイランドキッチンの換気扇は、部屋全体にニオイや煙が充満しないようパワフルに設計されているものがほとんどです。
アイランドキッチンでは作業中にリビングにいる家族とコミュニケーションが取りやすい反面、音が響きやすくリラックスしにくい環境になる場合があります。
夕飯後には片付けと家族のリラックスタイムが重なり「アイランドキッチンにして後悔した」と感じやすいため注意しましょう。
6.収納が少ない
アイランドキッチンは収納が少ないため、たくさんの調理器具や食器を保管できず後悔する場合があります。
キッチンのレイアウト上、吊り戸棚がなくキッチン本体下の収納スペースしかありません。
壁付キッチンと比べ収納力が劣り、入りきらない調理器具や食器で散らかりやすくなってしまいます。
他のキッチンレイアウトからアイランドキッチンへリフォームした場合、手持ちのアイテムが収納しきれない可能性もあります。
アイランドキッチンは収納スペースが少ないため、導入後に後悔しないよう余分な調理家電やアイテムを保持できないことを把握しておきましょう。
7.ベビーゲートの設置が難しい
アイランドキッチンは回遊性が高くベビーゲートの設置が難しいため、子育て世代やペットを飼っている場合は後悔する可能性があります。
左右に通路があるアイランドキッチンでは、小さな子どもやペットの侵入を防ぐためにベビーゲートを2個所に設置しなければなりません。
開放感が魅力のアイランドキッチンですが、ベビーゲートが2つも設置してあると閉鎖的に感じてしまうでしょう。
さらに、通路の幅やベビーゲートの種類によっては、設置できない場合もあります。
ベビーゲートの設置がむずかしいアイランドキッチンでは、子供やペットがいる場合は危険性が高く後悔する方もいるため家族構成にも気を配りましょう。
8.コンセントの配置が難しい
アイランドキッチンは四方が壁に接していないため、コンセントを設置できるスペースが限られており、コンセント不足により後悔する場合があり注意が必要です。
キッチンはレンジやミキサーなど、電化製品を多数使用するためコンセントが足りないと作業効率が低下してしまいます。
後からコンセントを追加することも可能ですが、設置できる場所が限られたり配線工事費がかかったりします。
作業スペースが広く大人数で使用できるアイランドキッチンですが、コンセント不足によって作業効率が悪化しないよう導入前に十分に確認しておきましょう。
9.価格が高い
アイランドキッチンは価格が高く、導入費用が高くつき後悔する可能性があります。
他のキッチンと異なり、アイランドキッチンは本体側面の全面に仕上げ材を貼らなければなりません。
その他にも、換気扇のようなキッチン周辺の必須家電の費用も高く、キッチンレイアウトの中でも最も導入費用が高いといわれてます。
一般的に壁掛けキッチンなど他のキッチンレイアウトに比べ、キッチン本体の価格も倍ほどかかります。
一般的な壁掛けキッチンの本体価格:約30万円~50万円
アイランドキッチンの本体価格:100万円以上
アイランドキッチンは導入費用が高いため、予算オーバーにならないよう注意しましょう。
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アイランドキッチンで後悔しないための解決策とは?
アイランドキッチンは後悔するポイントがいくつかありますが、導入前に対策を立てれば快適なキッチン空間を演出できます。
ここでは、先ほど紹介したアイランドキッチンでの後悔するポイントを基に、解決策を紹介します。
1.間口の短いタイプを選ぶ
アイランドキッチンにしたことでリビングが狭くなってしまう場合は、間口の短いタイプのキッチンを導入しましょう。
システムキッチンの間口(横幅)は一般的に、2100㎜・2400㎜・2550㎜の長さが多く、どのメーカーも150㎜刻みで間口を選べるようになっているため希望の大きさのキッチンを導入できます。
サイズ展開の多いメーカーでは、1,650mm~3,000mm以上の大きさから選択可能です。キッチンのスペースが広く取れない間取りの場合は、間口の小さいキッチンを選び、LDKが手狭にならないように工夫しましょう。
2.カウンター・立ち上がりを設置する
キッチンの散らかりや生活感を見せたくない場合は、キッチン台に立ち上がりを付けましょう。
立ち上がりを付けると、リビングからちょうどよい目隠しになり、急な来客時にも困りません。
設置する立ち上がりが15㎝ほどあればコンセントの設置も可能です。
立ち上がりが30㎝あれば、洗剤や調味料などを置いたままでもリビングから見えず生活感を隠せます。
また、立ち上がりのカウンターに奥行きを持たせれば、ダイニングテーブルとしても使用でき、テーブルの設置場所を削減できるためLDKが広くなります。
立ち上がりはリビング側のみや、作業側以外の3面を囲うなど希望の形に設置できます。
アイランドキッチンを導入したいけれど生活感を出したくない場合は、立ち上がりの設置を検討してみましょう。
3.オイルガードを設置
水はねや油はねによる汚れが気になる場合は、オイルガードや食洗器などを活用しましょう。
コンロ前にガラスパネルを設置すると、調理中の油や汚れの飛び散りを防止できます。
オイルガードはキッチン本体に取り付ける純正品から、収納できる後置きタイプなどさまざまな製品があるため、使いやすいものを導入しましょう。
洗い物の際の水はねは食洗器を利用したり、水はねの少ないシンクを選ぶことで改善可能です。
アイランドキッチン導入後はオイルガードや食洗器を活用し、掃除頻度の増加による後悔を軽減させましょう。
4.レンジフードを選ぶ
調理中のニオイや煙を減少させるには、吸い込み力の強い換気扇を導入しましょう。
レンジフード内のファンは大きく分けて以下のタイプに分類されます。
ファンの種類- プロペラファン
- シロッコファン
- ターボファン
ターボファンは最も排気効率が高く、ニオイや煙が広がりやすいアイランドキッチンにおすすめです。
その他にも、コンロの一部に壁を立ち上げると煙が換気扇に向かって行くガイドになるため、ニオイ・煙を抑える効果が期待できます。
アイランドキッチンはレイアウト上、ニオイ・煙が部屋に充満しやすいため、アイランドキッチン向けのパワフルなレンジフードを導入しましょう。
5.静音設計のシンクを選ぶ
キッチンでの作業音が気になる場合は、静音設計のシンクの導入や食洗器を使用する時間帯をずらすなど工夫してみましょう。
メーカーによっては、水はねの音が響かないよう静音設計のシンクも販売されています。
引用元:クリナップ
意外に運転音の大きい食洗器も寝る前に運転し始めるなど、家族のくつろぎ時間にかぶらないように工夫もできます。
アイランドキッチンでの作業音がリビングに響き後悔しないよう、静音設計のシンクや食洗器を導入してみましょう。
6.吊戸棚やパントリーを設置する
アイランドキッチンの収納の少なさで後悔しないためには、吊り戸棚やパントリーの設置を検討してみましょう。
収納場所- 吊り戸棚を設ける
- 大型の壁面収納を設ける
- パントリーを設ける
- 床下収納を設ける
大型の壁面収納や床下収納・パントリーは新築時や、リフォームのタイミングでしか導入できません。
調理器具や食器など、キッチン用品は後から増えることも多いため、はじめに余裕のある収納を作っておきましょう。
吊り戸棚は後から設置することも可能ですが、アイランドキッチンの最大の魅力である開放感が損なわれないよう注意が必要です。
アイランドキッチンに吊り戸棚を設置する際は、背面のないスルータイプを採用すれば開放感を損なうことなく設置できます。
7.ベビーサークルを使う
アイランドキッチンでベビーゲートの設置が難しい場合は、ベビーサークルを検討してみましょう。
キッチンでは火や刃物を使用しているため、子供やペットが侵入すると危険です。
さらに、食洗器から出る温風はちょうど小さな子供の背丈に当たるため、火傷の原因にもなります。
ベビーゲートは柱や壁に設置するタイプがほとんどですが、ベビーサークルなら場所を選ばず設置可能です。
小さな子供やペットがいる家庭では、ベビーサークルを設置して危険を回避しましょう。
8.コンセントの増設
アイランドキッチンを導入する際は、コンセントの増設がおすすめです。
キッチンでは電化製品を使用する機会も多く、調理中にスマートフォンの充電をしたい方も多いでしょう。
アイランドキッチン本体の手元コンセントをオプションで付けられるメーカーは以下の3社となっています。
- リクシル
- パナソニック
- クリナップ
キッチン本体にコンセントを設置できなくても、リビング側のカウンターテーブルに増設することも可能です。
後からコンセントを増設するには配線工事費などがかかってしまうため、新築時やリフォーム時に必要な数を確認し、設置しておきましょう。
9.他の場所でコストダウン
アイランドキッチンは導入費用が最も高く後悔した、もしくは導入を断念したという方も少なくありません。
導入費用が予算よりオーバーしてしまう場合は、さまざまな部分でコストカットを図りましょう。
- コンロ・水栓・レンジフードなどのグレードを下げる
- キッチン側面の仕上げ材のグレードを下げる
- 建物面積・土地面積を減らす
コストカットに関しては住宅メーカーや、リフォーム業者に相談するのが一番です。
まずは、導入したいキッチンのメーカーや大きさ・グレードなどを伝え、予算内で導入できるよう家全体で予算の割り当てを行いましょう。
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まとめ
アイランドキッチンは開放感や洗練されたデザインなどメリットも多くありますが、人によってはデメリットにつながる場合もあり「後悔した」と感じる場合もあります。
しかし、アイランドキッチンでの後悔は導入前にデメリットを理解し、適切な対策を講じることで解決できます。
特に、リフォームの際は導入できるキッチンのサイズや、コンセントの配置など業者と十分に話し合うことが重要です。
アイランドキッチン導入後に後悔しないようメリット・デメリットを理解し、対策を立て理想のキッチンを実現させましょう。