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寒い時期に部屋全体を快適に温めてくれる床暖房ですが、温水式と電気式のどちらを選べばよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
パナソニックの床暖房には温水式と電気式があり、それぞれ異なる特徴があります。
このコラムでは、パナソニック床暖房について詳しく解説します。
床暖房システムのメリットやデメリット、よくある質問も紹介するためぜひ参考にしてください。
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パナソニックの床暖房とは?
パナソニックは温水式と電気式の床暖房を取り扱っており、豊富な床材から選択できる点が魅力です。
床暖房の設置を検討していてもメーカーによっては対応床材が少なく、好みのカラーやデザインにできなかったという場合も少なくありません。
しかし、パナソニック床暖房では温水式と電気式、どちらも仕上げ材一体型と仕上げ材分離型が選べます。
仕上げ材一体型とは床材と床暖房システムが一体型になっており、設置が簡単にでき立ち上がりが早い点が特徴です。
床材と床暖房システムが一体型になっているため、床材の種類やデザインの選択肢が少ない場合もあります。
一方、仕上げ材分離型は床暖房システムと床材が別になっており、床暖房対応の床材の中から自由にカラーやデザインを選択できます。
パナソニックの床材はカラーやデザインが豊富で、機能性に優れている商品を多数取り扱っています。
床暖房の設置を検討しているけれど、部屋の雰囲気やインテリアにこだわりたい方はパナソニックの床暖房で好みの床材と組み合わせてみましょう。
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パナソニックの温水式床暖房
温水式床暖房は温めたお湯を床材内の配水管に循環させ、温水の熱によって部屋を温めるシステムです。
電気式床暖房に比べランニングコストが安く、広い範囲や長時間使用する場所に適しています。
パナソニックの温水式床暖房システムは、大気の熱を利用するヒートポンプ式です。
利用するには家庭用ヒートポンプ式温水暖房機を設置するか、エコキュートと組み合わせるか、お好きな方を選択できます。
家庭用ヒートポンプ式温水暖房機の仕組みは、室外ユニットによって大気熱を冷媒に集めます。
その後、冷媒を電気エネルギーによって圧縮し、高温にした熱で循環液を温める仕組みになっています。
引用元:Panasonic
一方、エコキュートと組み合わせる場合は「給湯・床暖房兼用」のエコキュートを利用し、循環液を温めます。
エコキュートは昼間の約1/3もお得な夜間電力を利用してお湯を沸かしているため、家庭用ヒートポンプ式温水暖房機よりも電気代を気にせずに使用可能です。
引用元:Panasonic
パナソニックの温水式床暖房を設置する際は、エコキュートとの組み合わせてランニングコストを抑えましょう。
フリーほっと温すいW
フリーほっと温すいWは、幅広いプランに対応できる「仕上げ材分離型の温水床暖房システム」です。
パネルは15サイズ×6タイプの90種類を組み合わせられ、L字や狭い場所にも対応できます。
引用元:Panasonic
仕上げ材分離型のため、床暖房対応の仕上げ材の中から自由に選択できます。
- 床暖房対応木質床材
- 床暖房対応磁器タイル「ダンフロアーほっと」
- コルクタイル(床暖房用5㎜以下)
- カーペット(毛足8mm以下)
- 床暖房専用畳「小春」
- クッションフロアー(床暖房用5㎜以下)
※一部対応不可の商品もあるためメーカーにご確認ください
部屋の間取りに合わせて床暖房を設置したい方や、仕上げ材のデザインにこだわりたい方はフリーほっと温すいWがおすすめです。
YOU温すい
YOU温すいは床材内に温水パイプを内蔵した「仕上げ材一体型の温水床暖房システム」のため、リフォームの際におすすめです。
引用元:Panasonic
仕上げ材はパナソニックの床材の中でも人気の、ベリティスフロアーやマイスターズウッドフロアーなど3商品23色柄の中から選択できます。
ベリティスは高意匠シート仕上げの床材となっており、天然木では入手が難しい柄も取り扱っています。
トリプルコート・ダブルコート・ベースコートの3つのグレードに分かれており、機能性や耐久性などが異なります。
一方、マイスターズウッドは天然木突板仕上げとなっており、木が持っている本来の美しさを活かした床材です。
YOU温すいのパネルは温水パネルを全面に埋め込んだ「全入りパネル」と、左右それぞれ半分のみ埋め込んだ「半入りパネル」があります。
3タイプのパネルを組み合わせられるため、間取りや家具の配置が決まっているリフォームにおすすめです。
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パナソニックの電気式床暖房
電気式床暖房は床下に電気式発熱体を設置し、電気によって部屋を暖めるシステムで、主に以下の3種類があります。
- 電熱線式
- 蓄熱式
- PTCヒーター式
パナソニックの電気式床暖房はPTCヒーター式を採用しており、床の温度を一定に保ち快適な暖かさを提供します。
引用元:Panasonic
従来の床暖房は温度を検知するサーモスタット部が暖まると、パネル全体の温度が下がる仕組みになっており、場所によって温度ムラが生じる場合もあります。
さらに、日光によって暖まった部分も周囲と同様に暖房し、無駄な電力を消費していました。
一方、PTCヒーター式は床全体が温度センサーになっており、ヒーター自身が判断して発熱量を抑制します。
温度が上がった部分のみ発熱を抑えることも可能で、床の温度を常に快適な暖かさに保ちます。
フリーほっと
引用元:Panasonic
「フリーほっと」は仕上げ材が自由に選べる分離型床暖房で、100Vタイプと200Vタイプから選択できます。
戸建てのみならず、コンクリート床・二重床などのRC造の集合住宅にも施工が可能です。
PTCヒーターは必要に応じて発熱量を調整するため、従来の床暖房と比較すると約3%の電気代を節約できます。
仕上げ材は以下の中から自由に選択できます。
- 木質床材・木質直貼床材(耐熱)
- カーペット(毛足8mm以下)
- クッションフロアー(床暖房用5㎜以下)
- 床暖房対応磁器タイル「ダンフロアーほっと」
- コルクタイル(床暖房用5㎜以下)
- 床暖房専用畳「小春」
パナソニックの床材は色柄・機能性共に豊富なため、床暖房対応のお好みのデザインを探してみてください。
Youほっと
「Youほっと」は仕上げ材一体型の電気式床暖房システムで、簡単に施工できるためリフォームにおすすめです。
仕上げ材は温水式の一体型床暖房と同様、ベリティスフロアーやマイスターズウッドフロアーから選択できます。
引用元:Panasonic
床暖房対応の床材ベリティスについては「パナソニックの床材ベリティスの評判とは?機能性やグレードを解説!」の記事がおすすめです。
ベリティスの特徴やグレードによる機能性の違いなど詳しく解説しているため、ぜひご一読ください。
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床暖房のメリット
床暖房はその他の暖房器具に比べ、安全性が高く部屋全体を均一に暖めるなどのメリットがあります。
ここでは、床暖房のメリットを解説するため、導入する際の参考にしてみてください。
部屋全体を均一に暖めてくれる
床暖房は伝導熱や輻射熱を利用して部屋全体を均一に温めるため、快適な空間を実現します。
輻射熱が床から壁や天井に放出され、その熱が空気に伝わり部屋の気温が均一になります。
輻射熱とは?輻射熱とは遠赤外線の熱線により直接伝わる熱を指します。薪ストーブや太陽の熱なども輻射熱に分類され、ぽかぽかと心地の良い暖かさが特徴です。
エアコンを使用すると暖かい空気が上にたまり、足元が冷えやすく暖かさを感じにくいデメリットがあります。
一方、床暖房は、床面から温かくなることで頭寒足熱の状態を作り出し、快適な暖かさを感じられます。
頭寒足熱とは頭が涼しく足元が暖かい状態を指し、体をリラックスした状態に導いてくれます。
さらに、床暖房は輻射熱によって部屋全体を暖めるため、暖房を消した後も暖かさが持続する点もメリットです。
安全
床暖房はストーブやヒーターなどに比べ、安全性が高い点も大きなメリットです。
灯油を使用するストーブや、転倒の恐れのあるヒーターなどは火災の危険性があり、小さなお子さんや高齢の方のいるご家庭では不安に感じる方も少なくありません。
一方、床暖房は火を使わないため火災の心配がなく、安心して使用できます。
床暖房には温度調節センサーや、過昇温防止センサーが付いており、床の温度が高くなりすぎないように自動で調節してくれます。
さらに、温水や循環液を使用して温めているため、床暖房の温度は60℃が限界と言われています。
床暖房は他の暖房器具に比べ火災の危険性がなく、安全性の高い暖房器具です。
乾燥しない
エアコンで部屋を暖めると空気が乾燥してしまい、乾燥防止のため加湿器を同時に使用している方も多いのではないでしょうか。
温度が上昇すると湿度が低下するため、エアコンでも床暖房でも乾燥は生じます。
しかし、エアコンは気流を発生させているため、床暖房に比べ短時間で急激に乾燥を引き起こします。
床暖房は気流が発生しないためエアコンに比べ乾燥しにくく、肌の乾燥や喉の痛みを感じることが少なくなっています。
エアコンの暖房による乾燥が気になっている方は、乾燥しづらい床暖房の導入を検討してみましょう。
室内を清潔な状態に保つ
床暖房はエアコンやストーブに比べ、室内を清潔な状態に保つことが可能です。
エアコンは部屋を暖めるための温風が埃や花粉などのハウスダストを巻き上げてしまうため、室内の空気が汚れやすくなります。
ファンヒーターや石油ストーブは水蒸気を発生させるため結露ができやすく、カビやダニの繁殖を促す可能性が高まります。
一方、床暖房は温風が発生しないためハウスダストを巻き上げる心配がなく、アレルギー持ちの家族がいても安心して使用可能です。
水蒸気も発生することはなく、部屋を暖めて適度に湿度を抑えるためカビやダニの増殖を抑えられます。
さらに、石油ストーブのように暖房を切った際の、石油の臭いも発生しません。
床暖房は空気を汚さず、臭いも気にならないため、常に部屋を清潔な状態に保てる暖房器具といえるでしょう。
収納場所が必要ない
床暖房は床に暖房システムが埋め込まれているため、設置・収納場所が不要で部屋を広く自由に使用できます。
ファンヒーターや石油ストーブは使用する際に設置するスペースを確保しなければらならず、使わない時期は収納スペースが必要です。
子供や高齢の方では、コードに足をひっかけて、転倒する危険性も少なくありません。
暖房器具を設置するスペースの確保が難しい部屋や、インテリアの見た目を気にする場合は床暖房を導入してみましょう。
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床暖房のデメリット
さまざまなメリットのある床暖房ですが、同様にデメリットもいくつか存在します。
床暖房の導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、デメリットについても学んでおきましょう。
部屋が温まるまでに時間がかかる
床暖房は起動させてから部屋が温まるまで時間がかかるため、タイマーの設定などを活用する必要があります。
伝導熱や輻射熱によって部屋を暖める床暖房は、部屋全体を暖めるために起動後、約1~2時間以上を要します。
ファンヒーターやストーブと異なり起動してすぐに暖かさを感じられないため、起床の数時間前にタイマーをかけておきましょう。
床暖房だけでは寒い
床暖房は暖房システムによって床を暖め、伝導熱や輻射熱を利用して部屋全体を暖めるため、床暖房単体だけでは寒く感じる場合もあります。
伝導熱や輻射熱を利用するため部屋の気密性が低い場合、熱がどんどん部屋の外に漏れてしまい寒く感じる原因にもなります。
寒さの厳しい地域では、床暖房とエアコンやヒーターを併用する場合も少なくありません。
床暖房を導入する際もエアコンや、その他の暖房器具が必要になる場合があることを理解しておきましょう。
導入コストが高い
床暖房はエアコンやストーブ・ヒーターなどと比べ、導入コストが高い点が最大のデメリットと言えます。
新築時に床暖房を導入する場合、約60万~80万円ほど費用がかかります。
一方、リフォーム時の場合は一度、既存の床材を剥がしてから施工するため100万円を超える場合も少なくありません。
初期費用・エアコン:約10万円~15万円
・電気式床暖房:約30~40万円
・温水式床暖房:約50~60万円
修理費に関しても床暖房は約20~30万円と、エアコンの修理と比較しても高額になっています。
しかし、床暖房の寿命は約30年と言われており、一度導入してしまえば最も長く使用できる暖房器具といえます。
床暖房は導入コストがかかりますが長期的に使用でき、メリットも多い暖房器具のためランニングコストも考慮して導入を検討してみましょう。
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パナソニックの床暖房によくある質問
ここでは、パナソニックの床暖房に関するよくある質問を紹介します。
床暖房は導入コストが高く、迷われている方も多いでしょう。
よくある質問を参考に、疑問や不安解決にお役立てください。
温水式と電気式どちらがいいの?
温水式と電気式どちらかのほうが良いとは一概に言えず、床暖房の面積や使い方によって異なります。
電気式は部分的な導入やスイッチのON・OFFを頻繁に行う部屋におすすめです。
広い範囲や複数のお部屋に床暖房を導入する場合は、温水式が適しています。
どちらを導入すればよいか迷った場合は、メーカーやリフォーム工務店に相談しましょう。
床暖房の上にクッションや座布団を敷いてもよいか?
床暖房を使用する際は、以下の放熱を妨げるものの使用を避けましょう。
- クッション
- 座布団
- カーペット
- 脚のないソファー
床暖房使用時は床に放熱を妨げるものがあると、熱がこもり床材のひび割れ・変色の原因となります。
ソファーやベッドなどは底面が床面から5cm以上離れるよう、脚付のものを使用しましょう。
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まとめ
床暖房は足元から部屋が均一に暖まるため、心地の良い暖かさを実感できます。
エアコンやストーブと異なり、火災やハウスダストが舞い上がる心配もなく、小さな子供や高齢の方のいる家庭でも安心です。
パナソニックの床暖房は一体型と分離型があり、豊富な床材からお好みの機能性・デザインに合わせて選べる点も大きなメリットといえます。
床暖房は導入コストがかかりますが、寿命が約30年と長いためランニングコストが低くおすすめの暖房器具です。
部屋の面積や使用方法によっても温水式・電気式どちらが良いか異なるため、ぜひ一度イマガワリフォームにご相談ください。