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在宅勤務はオンとオフの切り替えが難しく、なかなか集中できないなど悩みを抱えている方も少なくありません。
自宅をホームオフィスとしてリフォームすると、公私の区別が付きやすく環境を整えることで作業性が向上するためおすすめです。
この記事では、在宅勤務を快適にするホームオフィスの、おすすめリフォーム方法を紹介します。
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ホームオフィスとは?
ホームオフィスとは仕事場やオフィスを自宅内に設けて、在宅勤務をおこなうことです。
コロナ禍以降、多くの企業でリモートワークが取り入れられ、自宅で勤務する人も増加しました。
さらに、副業を許可する企業も増えたため本業は企業に出社し、副業では在宅の仕事を行う人も少なくありません。
子供が小さくまだ出社するのは難しい、親の介護で自宅を空けられないなどの理由で在宅ワークを希望する女性も増加しています。
リモートワークの増加によって自宅を仕事をしやすい環境にリフォームしたいと考える方も多く、自宅のホームオフィス化が注目されています。
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ホームオフィスのメリット
自宅の一部を仕事場にするホームオフィスには、以下のようなメリットがあります。
ホームオフィスのメリット- 通勤時間がかからない
- 勤務時間を調整しやすい
- 家賃や光熱費の一部を経費に計上できる
- 仕事と家事・育児の両立がしやすい
- 勤務環境を自由にカスタマイズできる
ホームオフィスを検討している方は、参考にしてみてください。
通勤時間がかからない
在宅勤務では出社する必要がないため、通勤時間がかからず自由に使える時間が確保できます。
会社で仕事をする場合は出社する準備をして公共交通機関、もしくは自家用車にて始業開始時間までに会社に行かなければなりません。
公共交通機関を使用している方の中には、朝の満員電車が苦痛と感じている方も多いのではないでしょうか。
自宅から会社まで距離があり片道1時間かかる場合、往復で2時間ほどかかります。
週5日勤務とすると1週間に10時間ほど、1ヶ月で40時間も通勤時間に費やす計算です。
一方、自宅をホームオフィスとしてリノベーションし在宅勤務を行う場合、1ヶ月で40時間自由に使える時間が増え、心と体に余裕が生まれます。
在宅勤務によって増えた自由時間は仕事に当てたり、家族との団らんや休息の時間に使えたりします。
勤務時間を調整しやすい
ホームオフィスは勤務時間の調整がしやすく、就業時間を家族や自分の生活スタイルに合わせやすいのが魅力の1つです。
在宅勤務では始業と終業の時間が定められていない場合もあり、その日の予定によって勤務時間を自由に調整できます。
例えば、夜に予定が入っている場合は朝早くから仕事を始め、日中には仕事を終わらせることも可能です。
勤務時間が定められている場合でも終業時間になればすぐに終了でき、周りに気を遣って不要な残業をする必要も無くなります。
ホームオフィスでは勤務時間を調整しやすく、自由に生活スタイルを確立できプライベートを充実させることも可能です。
家賃や光熱費の一部を経費に計上できる
ホームオフィスでは自宅の一部をオフィスとして利用しているため、家賃や保険料などを経費に計上できます。
持ち家をホームオフィスにしている場合は住宅ローン金利や固定資産税、火災・地震保険料などが経費の対象となります。
賃貸物件の場合は、家賃や管理費・火災保険料や契約更新料などが経費として計上可能です。
家賃や保険料のみならず、電気代や水道代・通信費などの光熱費も経費として扱われます。
経費として計上する家賃や保険料・光熱費などはホームオフィスとして使用している割合に応じて、計算する必要があります。
自宅をホームオフィスとする場合は、あらかじめ経費として計上できる比率を確認しておきましょう。
仕事と家事・育児の両立がしやすい
ホームオフィスでは家事や育児・介護をしながら働くこともでき、外に働きに出られない方には大きなメリットと言えます。
会社に出社する場合は帰宅するまで家事や育児に対応できず、帰宅後に時間に追われながら家事をこなす方も多くいます。
一方、ホームオフィスでは勤務中でも子供や家族の面倒を見たり、家事を少しずつ進めたりしながら働くことも可能です。
働きたいが育児や親の介護が理由で仕事を始められない方は、ホームオフィスで仕事と家事・育児を両立させましょう。
勤務環境を自由に設定できる
ホームオフィスではデスク回りの配置や、空調など勤務環境を自由にカスタマイズできます。
一般的なオフィスでは事務所を社員全員で共有しているため、自分の好きなように勤務環境を整えられません。
机の配置や資料・資材の置き場所も指定されており、使用する椅子や机なども自分の体にあっていない場合もあります。
空調に関しては設定温度が決められており、夏場にエアコンが効きすぎて体調を崩す方も少なくありません。
ホームオフィスでは仕事の効率が向上するよう必要なものは自分の身の回りに配置し、空調も好みの温度に設定が可能です。
会社勤務に比べホームオフィスでは勤務環境を自由にカスタマイズでき、心地よい空間で仕事に取り組めます。
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ホームオフィスのデメリット
ホームオフィスのデメリットは以下のようなものがあります。
ホームオフィスのデメリット- オン・オフの切り替えが難しい
- 集中できない
- オーバーワークになりがち
メリットが注目されがちなホームオフィスも、自宅ならではのデメリットがあります。
自宅をホームオフィスとしてリフォームした後に「こんなはずじゃなかった」とならないために、デメリットも把握しておきましょう。
オン・オフの切り替えが難しい
自宅で仕事をするためオン・オフの切り替えが難しいのが、ホームオフィスの最大のデメリットです。
会社で勤務する場合は上司や同僚の目があり、しっかり仕事をしなければと理性が働きます。
しかし、自宅で仕事をするとなると他人の目を気にすることなく勤務でき、集中できなかったりやる気がでなかったりする場合があります。
- ダラダラしてしまい、なかなか仕事に手を付けない
- 仕事の途中で掃除や片付けをしてしまう
- 勤務時間・休憩時間のメリハリがつかない
自宅は居心地のよい場所であるからこそ、オン・オフの切り替えが難しくなってしまいます。
自分の中で勤務中のルールや集中して仕事に取り組める環境を整え、オン・オフをしっかり切り替えましょう。
集中できない
ホームオフィスでは勤務中に家族が家にいる場合もあり、集中しにくいデメリットがあります。
小さな子供や介護の必要な親がいる場合、様子を見ながら仕事をしなければならずかなかな集中できないこともあるでしょう。
自分が仕事モードに入っていても、ちょっとした用で呼ばれてしまったり、話しかけられたりすることも少なくありません。
さらに、テレビの音や家族の会話・生活音などが気になり、集中力が続かない場合もあります。
自宅をホームオフィスにリフォームする際は、集中できる環境を整えましょう。
オーバーワークになりがち
オーバーワークとは働きすぎや過重労働という意味があり、自分の能力や許容範囲を超えて勤務してしまう状態を指します。
会社勤務の場合は終業時刻になれば退勤しなければならず、残業をする場合は申告が必要な企業も少なくありません。
一方、ホームオフィスでは自宅で仕事をするため時間の区切りが無く、オーバーワークになりがちです。
仕事を終わらせるために睡眠時間を削ったり、休憩を取らなかったりして、体調を崩してしまう場合もあります。
ホームオフィスは時間やスケジュール管理能力が問われるため、オーバーワークにならないようしっかり管理しましょう。
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ホームオフィスをリフォームで作る時のコツ
自宅をホームオフィスとしてリフォームする場合、オン・オフの切り替えがスムーズにでき、仕事に集中できる環境を作らなければなりません。
ここでは自宅をホームオフィス用にリフォームする際のコツを紹介します。
すでにホームオフィスとして自宅を利用している方も、より良い勤務環境にするためのポイントも紹介しているため、参考にしてみてください。
仕事に集中できる空間を作る
在宅勤務でホームオフィスをリフォームする際に重要なのは、仕事に集中できる空間を作ることです。
「雑音がある方が落ち着く」「静かな狭い空間の方が集中できる」など、集中できる環境は人によって異なります。
どのような空間が一番集中して仕事に取り組めるか考えて、リフォーム案をいくつか出してみましょう。
育児や介護が必要な場合など自身の置かれている状況や、間取りによってもリフォーム方法は異なります。
- 仕事と私的空間を完全に分けたい
- 家族の様子が見えるように半個室にしたい
- 育児や介護をしながら作業したい
- 空き部屋を利用したい
- 空き部屋はないためワークスペースの新設が必要
自宅ではテレビや家族の生活音が気になり仕事に集中できず、生産性の低下を補うためにオーバーワークになる場合も少なくありません。
テレビが付いているとついつい見てしまったり、近くにいる家族と会話をしてしまったりします。
集中できる空間を作るにはワークスペースを区切る、防音設備を加える方法などがあります。
空間の仕切り
部屋に格子やパーテーションなどを取り入れると、自宅内の空間と区切りがつき集中しやすいワークスペースになります。
パーテーションにはいくつか種類があり、リフォーム業者に施工してもらうタイプや、持ち運びできる簡易的なタイプもあります。
引用:LIXIL
- 移動パーテーション
- ローパーテーション
- ハイパーテーション
リビングやダイニングをホームオフィスとする場合、パーテーションで区切れば立派なワークスペースになります。
同じ部屋の中で区切ることで、家族の様子を見ながら集中して作業することが可能です。
可動式のパーテーションもあり、来客時には閉めてしまえばワークスペースを隠すこともできます。
防音性能
自宅内ではテレビの音や家族の会話・生活音など、さまざまな音に囲まれているため防音設備の設置もおすすめです。
- 床材
- ドア
- 壁
- 窓
- カーテン
引用:LIXIL OTTO Wall Deco(オットー ウォール デコ)
LIXILでは専用テープで壁に貼るだけで防音・吸音効果のあるインテリア吸音材が販売されています。
フローリングなどの床材を防音効果のある材質に変更するのも効果的ですが、カーペットやラグを敷くだけでも防音効果が得られます。
防音効果のあるカーペットやカーテンなどは、ホームセンターでも販売しているため、家庭内の騒音が気になる方は取り入れてみましょう。
作業効率の良い空間を作る
自宅にホームオフィスを取り入れる場合は生産性を高めるように、作業効率の良いワークスペースを作るのがポイントです。
必要な資料や道具を他の部屋まで取りに行くのは効率が悪く、作業性が低下しオーバーワークにつながります。
まずは、業務内容によって作業動線を把握し、ワークスペースに収納を設置して必要なものは手の届く範囲に置きましょう。
ワークスペースには下記のように複数の機材を置くため、コンセントの増設がおすすめです。
- パソコン
- ディスプレイ
- スマートフォン
- プリンター
- スタンド照明
- LANなど通信機
さまざまな機器を設置すると配線が多くなり、ワークスペースがごちゃごちゃしがちです。
ケーブルは通電すると発熱するため、一箇所の差込口にいくつものコンセントを差す「タコ足配線」や束ねておくのは危険なのでやめましょう。
配線を隠したい場合はコードボックスなどを利用して、安全に収納しましょう。
ワークスペースを作る部屋にエアコンを取り付ける場合はエアコン用の電源の設置も必要です。
一般的なコンセント 05~2万 エアコン用コンセント 1.2万から3万
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ホームオフィスのレイアウト
在宅勤務によって自宅をホームオフィスにする場合は、業務内容や用途・家族との兼ね合いを基に適切な場所にワークスペースをリフォームする必要があります。
ホームオフィスのレイアウトによって集中力や作業効率が左右されるため、しっかりと計画を立ててリフォームをおこないましょう。
ここではホームオフィスにおすすめのレイアウトを紹介します。
リビング・ダイニングの一角
リビングやダイニングは家族の憩いの場でもありますが、家の中で最も広い空間でもあるため部屋の一角を使ってホームオフィスを作れます。
テーブルや椅子を設置するだけでホームオフィスになるため、余っている部屋が無く個室のホームオフィスを作ることが困難な方におすすめです。
集中できる環境を整えるために壁に向かって机を配置したり、パーテーションを設置したりするのがおすすめですが、ソファやダイニングテーブルで部屋を区切るだけでも問題ありません。
育児や介護を仕事と平行しておこなう場合は、リビングをホームオフィスにすると家族の様子を見ながら仕事を進められるためおすすめです。
リビングやダイニングにホームオフィスを作る際は、家族が他の部屋やトイレなどに向かう動線上にならないように注意しましょう。
壁面スペース
引用:LIXIL
部屋の壁面にデスクの代わりになる造作収納棚を取り付けて、ホームオフィスにするレイアウトもおすすめです。
リビングやダイニング・空き部屋など、壁面があれば簡単に造作棚を設置できるため、場所を選ばず自宅をホームオフィス化できます。
壁面に向かって作業をするため、テレビや家族・ペットの動きなどが目に入りにくく、集中する環境を作りやすいこともポイントです。
部屋に仕事用の机を置いてしまうと圧迫感が生まれ部屋が狭く感じてしまいますが、造作棚では作業に必要最低限の幅で設置できます。
デッドスペースになっている部分の壁面を活用し、自宅をホームオフィスにしましょう。
クローゼットの中
引用:LIXIL
自宅のクローゼットをリフォームしてホームオフィスにすることを、クロッフィス(Cloffice)と呼び、近年注目が集められています。
クローゼットをワークスペースにする場合、壁に向かって作業するため集中しやすく生産性の向上に期待ができます。
ウォークインクローゼットは元々独立した部屋になっており、全面壁におおわれているため、オンライン会議などで私的な部分が見られず安心です。
クローゼットをホームオフィスとして活用する際、ドアを取り外してしまう場合が多くあります。
ドアを取り外すと開放感が生まれ、広々と作業がしやすくなるメリットがあります。
一方、作業しない時間はワークスペースを隠しておきたいと考える人もおり、終業後や休日はドアを閉めて隠してしまう人もいます。
階段下
引用:LIXIL
階段下はデッドスペースになっていることも多く、おすすめの活用場所です。
ホームオフィスのためのリフォームでは階段下の空間を活用するため、好みの高さや奥行きの造作棚を業者に設置してもらいましょう。
作業しない時間帯はロールカーテンやパーテーションで目隠しすると、ワークスペースのゴタつきを隠せられます。
階段の段数や幅などは住宅によって異なるため、事前にリフォーム業者に見てもらい利用できる空間を最大限生かしましょう。
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まとめ
在宅勤務で仕事に集中できない・作業効率が上がらないと感じている方は、自宅をリフォームして快適なホームオフィスを作ってみましょう。
ホームオフィスはリビングやクローゼット・階段下など、普段デッドスペースになっている場所を活用できます。
作業効率の良いワークスペースはオーバーワークを防ぎ、自由な時間や家族との団らんの時間を増やす役割があります。
在宅勤務をしている方は自宅をホームオフィスとしてリフォームし、快適なワークスペースを確保しましょう。