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新築当時の美しい外観も、時が経つにつれ色あせや外壁のひび割れなどが生じてきます。
家の美観を維持するためにはリフォームが必要ですが、施工方法や費用に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
外壁リフォームは家の外観を美しくするだけではなく、耐久性や資産価値を高めます。
この記事では家の美観を維持するための外壁リフォームの施工方法や、家を美しく保つポイントを解説します。広島県福山市・岡山県笠岡市・井原市・浅口市でリフォームするなら、イマガワリフォームにお任せください。
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外壁リフォームの重要性とは?
外壁材や塗料は紫外線や雨風により劣化していくため、外観の美しさの保持や機能性を高めるために定期的な外壁リフォームが必要です。
塗料や外壁材は種類やグレードによって耐久年数が異なりますが、一般的に外壁リフォームは10年~20年に一度といわれています。
外壁材や塗料の劣化による代表的な症状は、以下のようなものがあります。
- 色あせ・くすみ
- カビ・コケ
- ひび割れ
- 雨漏り
- チョーキング現象
- 塗料の浮き・剥がれ
塗料は耐久年数が過ぎると防水性や低汚染機能などが低下するだけでなく、浮きや剥がれが生じるため注意が必要です。
外壁材は防水機能が低いものもあり、防水性の高い塗料で機能性を高めている場合も少なくありません。
塗料が剥がれた部分から雨水が侵入すると内側から劣化し、大がかりな修繕が必要になる可能性もあります。
耐久年数を迎えても見た目には症状が現れない場合もありますが、機能性は確実に低下しているため、適切な時期にメンテナンスをおこないましょう。
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家の外観を長持ちさせるためのリフォーム方法
家の外観を美しく保つためのリフォーム法は以下の3つがあり、それぞれにメリットデメリットがあります。
- 塗り替え工事
- 重ね張り工事
- 張り替え工事
工事内容によって施工費用や工期が異なるため、建物の現状を踏まえてリフォーム方法を検討してみましょう。
施工内容 費用 工期 耐久年数 塗り替え工事 60〜180万円 7〜14日 約10~25年 重ね張り工事 130〜220万円 10〜20日 約30~40年 張り替え工事 180~300万円 10〜25日 約30~40年 建物の状態によっては希望のリフォーム内容で工事ができない場合もあります。
まずはリフォーム業者に点検してもらい、リフォーム内容を相談しましょう。
塗り替え工事
塗り替え工事は現状の塗料を剥がして洗浄・補修をおこなってから、新しい塗料を塗り直すリフォーム方法です。
外壁の劣化が少なく塗料の浮きや剥がれ、ひび割れなどがあっても補修が充分可能な場合におこないます。
外壁リフォームの中で最も費用が安く抑えられ、工期も短いのが特徴です。
住宅の外観を一気に変化させられ、外観が美しくなることで資産価値が上がります。
塗料にはさまざまな種類やグレードがあり、耐久年数や費用が大きく異なります。
外壁材との相性も考慮して適切な塗料選び、建物の耐久性や機能性を向上させましょう。
塗料の種類 耐久年数 ウレタン塗料 約7~10年 シリコン塗料 約10~13年 フッ素系塗料 約13~15年 無機塗料 約15年~20年 外壁材はコーキング材というペースト状の材料で、つなぎ目や隙間を埋めてあります。
コーキング材は防水性や気密性を保持する役割も備えていますが、経年劣化によりひび割れや破断が生じます。
ひび割れや破断部分が雨水の侵入経路になるため、塗り替え工事の際に一緒にメンテナンスしましょう。
重ね張り工事
重ね張り工事は現状の外壁の洗浄・補修をおこない、上から新しい外壁材を貼り付けるリフォーム方法です。
外壁材の耐久年数をむかえたが、建物の強度には問題がない場合に施工できます。
新たな外壁材を貼り付けるため、大きなイメージチェンジが可能です。
外壁材が二重になるため、遮音性や断熱性が増すなどのメリットもあります。
一方、二重の外壁材の重みから建物に大きな負荷がかかるデメリットもあり、重ね張り工事の場合軽量な金属サイディングがよく使用されます。
重ね張り工事は元の外壁材の撤去費用・廃材処理費用がかからないため、張り替え工事よりも費用が抑えられるのが特徴です。
張り替え工事
張り替え工事は現状の外壁を一度撤去し、新たに外壁材を張り替えるリフォーム方法です。
雨漏りや外壁材に割れや反りの症状が出ているなど、劣化が激しい場合に取り入れられます。
塗り替え工事と比較すると2倍~3倍程度の費用がかかり、工期も2週間~3週間と長いのが特徴です。
費用の高さから重ね張り工事と悩む方も多いですが、築年数がある程度経って塗料や外壁材の劣化が激しい場合は張り替え工事をおこないましょう。
張り替え工事は外壁材をすべて剥がすため、劣化部分の補修や下地調整など内部のメンテナンスも同時にできます。
張り替える外壁材を軽量外壁材にすると建物荷重が軽くなるため、耐震性が向上するためおすすめです。
モルタル壁やコンクリート壁の場合は張り替え工事ができないため、塗り替え工事や重ね張り工事にてメンテナンスをおこないましょう。
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外壁リフォームに重要な外壁材や塗料の選び方
外壁材や塗料は種類やグレードによって機能性が異なり、適切な組み合わせによって機能性が充分に発揮されます。
機能性の高さによって費用も比例する傾向にありますが、外壁材や塗料は建物を守る重要な部分です。
建物の現状を見極め、適切な外壁材や塗料を選びましょう。
外壁材の選び方
外壁材によって家の外観は大きく変わるため、デザイン性や機能性を基に選びましょう。
窯業系サイディングはデザイン性が高く、タイル調・石積み調・レンガ調など、お好みのデザインが選べます。
金属系サイディングは窯業系サイディングよりも耐久年数が長く、断熱性・耐候性にも優れているため寒冷地な土による凍害が起きにくいのが特徴です。
張り替え工事では現状の外壁材を全て剥がすため、外壁材を好みのデザインや機能性を重視して選択できます。
重ね張り工事では外壁材が二重になるため総重量が増し、地震の際に建物が揺れやすくなります。
そのため、重ね張り工事では金属系サイディングや樹脂系サイディングなどの、軽量外壁材が取り入れましょう。
塗料の選び方
現在では機能性や意匠性を持ち合わせた塗料が開発されていますが、外壁材との相性を考慮して選択する必要があります。
外壁材によって使用する塗料の種類や塗り方は異なり、適切な塗料を選ぶことで耐久性・密着性などが向上し塗装の効果も高まります。
一方、相性の悪い塗料を使用してしまうと、機能性が充分に発揮されない可能性があるため注意が必要です。
外壁材は素材によって機能性が異なるため、塗料にて足りない機能を補っています。
モルタル壁やコンクリート壁など防水性の低い外壁材の場合は、防水性の高い塗料を使用しましょう。
塗料には防水性のほかにも以下の機能性が有ります。
- 耐久性
- 耐熱性
- 防藻性
- 低汚染性
- 耐薬品性
- 耐摩耗性
外壁材と塗料の相性は一般の方では分かりにくいため、リフォーム業者と相談して決めましょう。
リフォーム業者の選び方
外壁リフォームをおこなう上で、リフォーム業者の選び方も重要なポイントです。
費用や取り扱っている外壁材・塗料の種類も大切ですが、リフォーム業者の技術や施工実績なども参考にしましょう。
外壁リフォームには専門の技術が必要とされ、綺麗な下地処理やムラのない塗装をおこなうことで美観や耐久年数が長持ちします。
リフォーム業者によって補償内容やアフターサービスが異なるため、契約する際に必ず確認しておきましょう。
保障やアフターサービスが充実しているリフォーム業者では、施工後に不具合が発生した際に無料で修理してくれます。
一方、詐欺まがいのリフォーム業者もおり、下地処理や修繕など必要な工程をおこなわず、施工後すぐに不具合が発生する場合もあります。
リフォームを依頼する際は費用・技術面・実績などを参考に、信用できるリフォーム業者を選びましょう。
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家の美観を長持ちさせるためには?
家の美観を維持するためには、こまめな清掃や定期的なメンテナンスが重要です。
リフォーム後に手入れをせずに放置してしまうと劣化が早まり、塗装した効果が半減してしまいます。
数か月に一度は家の外壁を見て周り、塗装の浮きや剥がれ・ひび割れなどが発生していないかチェックしましょう。
外壁の不具合は放置すると塗料や外壁材の劣化を早め、ひび割れの悪化や雨漏りなどを引き起こします。
大きなひび割れや雨漏りは大がかりな修繕が必要になり費用もかさむため、異常が生じたら早めにメンテナンスを行いましょう。
リフォーム業者に依頼する以外に、自分で外壁の手入れをする方法も効果的です。
湿気の多い時期や日の当たらない部分は外壁にカビや苔が生えやすいため、必要があれば高圧洗浄機や専用のクリーナーなどで清掃をおこなってください。
ただし、洗い過ぎは塗膜が剥がれてしまい、塗料の機能性を著しく低下させるため適度におこないましょう。
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外壁リフォームに補助金(助成金)や火災保険は使える?
外壁リフォームは国や自治体から補助金や助成金が出る場合があり、加入している火災保険によっては保険金給付の対象になります。
これから外壁リフォームを行う予定の方は、国や都道府県・市区町村または地方自治体が実施している補助金や助成金の制度について調べてみましょう。
補助金や助成金を利用する場合
外壁リフォームの補助金や助成金は、利用条件を満たすことで受け取れます。
利用条件はエコキュートの導入やヒートアイランド現象防止に繋がる「省エネリフォーム」の実施などです。
自治体によっては「ヒートアイランド対策」や「断熱対策」と呼ばれ、外遮熱塗料や断熱塗料など指定された塗料を使用しなくてはいけません。
その他にも、地元の経済活性化などを目的として、各市町村内のリフォーム業者に依頼すると補助金や助成金が給付される場合があります。
定期的な塗り替えやメンテナンスなど、断熱塗料以外でリフォームをおこないたい場合に利用できます。
補助金や助成金を利用したい場合は、リフォーム業者に相談して条件をクリアできる施工内容にしてもらいましょう。
火災保険を利用する場合
外壁リフォームをおこなった理由によっては、火災保険が利用できる可能性があります。
外壁塗装に火災保険が適用できる条件は以下の3つです。
- 外壁の破損が災害によるものであること
- 被災から3年以内に申請を行うこと
- 損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること
火災保険を利用して外壁リフォームをおこなえるのは、ごく一部のケースといえます。
外壁の破損が災害によるものであること
火災保険が適用されるには外壁の破損が災害によるものでなければいけません。
火災保険が適用されるのは以下の災害によって外壁に損害が出た場合のみです。
- 火災
- 落雷
- 破裂
- 爆発
- 風
- ヒョウ
- 雪災
台風の飛来物やヒョウによって外壁が破損した場合や、火災・落雷に遭った際に適用されます。
一方、洪水・高潮・集中豪雨よる土砂崩れなど、水害による外壁の破損は補償の対象外です。
その他にも経年劣化や老朽化に伴うリフォームや、外壁の損害の原因が人的なものや施工不良によるものの場合も保険は適用されません。
被災から3年以内に申請を行うこと
火災保険などの保険給付は、保険法第95条(消滅時効)により、損害が発生してから3年以内と定められています。
被災によって外壁リフォームをおこなう場合は、3年以内に申請しましょう。
外壁リフォームを自費でおこなった場合でも、3年以内であれば保険金を請求できます。
保険適用条件をクリアしているか確認し、請求書をもとに保険金を給付してもらいましょう。
損害の補修にかかる費用が火災保険の免責金額を超えること
火災保険の免責金額は保険金が受け取れるような損害が起きた場合でも、契約者が自己負担しなければならない金額のことをいいます。
自己負担の仕方には以下の2パターンがあります。
・フランチャイズ方式:一定の損害額を超えたら全額が支払われる
・免責方式(エクセス方式):一定の免責金額を定めて、被害額からその免責金額を引いて支払われる
免責方式(免責5万円の場合) フランチャイズ方式(免責20万円の場合) 1万円の被害 0円 0円 10万円の被害 5万円(10万円-免責5万円) 0円 30万円の被害 25万円(30万円-免責5万円) 30万円 保険会社の定めた免責金額を超えなければ、保険金の給付がもらえない場合があるため注意が必要です。
免責金額の設定は各社で異なるため、契約している火災保険の内容を確認しましょう。
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まとめ
家の外観を美しく保つにはこまめな清掃や、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると外壁にカビや苔が生えて見た目が悪くなるだけでなく、防水性や断熱性など機能性が低下します。
外壁のリフォーム方法は塗り替え工事や重ね張り工事・張り替え工事などがあり、建物の状況に応じて選択しましょう。
リフォームは費用が高いことから、先延ばしにしている方も少なくありません。
断熱塗料の使用や地域リフォーム業者を利用するなど、条件を満たせば補助金が給付される場合もあるため活用しましょう。