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そもそもユニットバスとは?
お風呂のリフォームをお考えの方、最近では多くのメーカーから様々な特徴を持つユニットバスが発売されていますが、そもそもユニットバスとは?普通のお風呂とは違うのか?と疑問に思われたことはありませんか?
今回のコラムでは、そんなユニットバスの特徴と、おすすめしたい製品をご紹介致します。
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ユニットバスの特徴
住宅に浴室をつくる方法として、ユニットバスと在来工法の2種類の方法があります。
- ユニットバス・・・床・天井・壁・浴槽といったパーツを工場で生産し、現場に搬入して組み立てる
- 在来工法:現場で職人が床や壁をつくり、浴槽などを設置して作る
一昔前の住宅では、タイル張りの在来工法の浴室が一般的でしたが、近年は現場でパーツを組み立てるユニットバスを採用している住宅がほとんどです。
戸建では約90%、マンションや集合住宅では100%がユニットバスです。
ユニットバスのサイズはほとんど規格化されており、基本的には縦横のサイズは10cm刻みです。
1620サイズであれば、横幅1600mm×奥行き2000mmといったように、4桁の数字を見るとユニットバスのサイズが分かるようになっています。
ユニットバスの歴史画像引用元:株式会社フリーバス企画HPより
戸建て住宅へ初めて普及したユニットバスは、1963年に北海酸素(現:エア・ウォーター)から発売された、“ほくさんバスオール”が元とされます。
庭の部屋の片隅に置けるようなカセットタイプのユニットバスで、お湯や水は外部からホースで引き込む仕組みです。
現在のような洗い場のない浴槽だけの物でした。
金額はその当時のサラリーマンの給料1ヶ月分という比較的取り入れやすい金額で、
瞬く間に北海道を中心に広まりました。
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ユニットバスの種類
ユニットバスは設備の内容により3種類に分類されています。
- 1点ユニットバス
1点ユニットバスは浴室と洗い場のみの設備です。
一般的な住宅で多く使われているタイプです。
- 2点ユニットバス
2点ユニットバスは、浴槽と洗い場・洗面台の設備のものです。
居住スペースに限りがある一人暮らし向けの賃貸アパートなどで見ることが多いタイプです。
- 3点ユニットバス
3点ユニットバスは、浴槽と洗い場・洗面台・トイレの設備のものです。
海外でもよく見られるタイプで、日本ではビジネスホテルや単身者向け賃貸アパートなど多いタイプです。
3点ユニットバスをユニットバスだと思われている方も多いのですが、あくまでもユニットバスの中の1つです。
システムバスとの違いは?ユニットバス以外にシステムバスという用語も耳にするかと思います。
システムバスとユニットバス、この2つに特に違いはありません。
トイレと一体になっているお風呂をユニットバスと認識している方が多かったため、
差別化をはかるためにシステムバスという言葉が使われるようになったと言われています。
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ユニットバスのメリット・デメリット
メリット
- 工期が短い
在来工法のお風呂に比べて、工事期間が短くなっています。
リフォームの間、お風呂を使えない期間も短く済む点はメリットの1つ。
- 価格を抑えられる
在来工法と比較すると、既にほとんど完成している商品を現場に搬入して設置作業をするだけなので、格段に手間がかからず費用も抑えられます。
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水漏れの可能性が低い
防水性能が非常に高いため、ひび割れなどしない限り水漏れの心配はほとんどありません。
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断熱性が高い
壁や床に隙間がないため、在来工法に比べ断熱性能も高まります。
寒い冬でも快適に入浴ができます。
デメリット
- デザインやレイアウトの自由度が低い
ユニットバスは設定された仕様の製品のみ選ぶことが可能です。
浴槽だけこの素材を使いたいといった柔軟な対応ができないデメリットがあります。-
サイズがある程度決まっている
ユニットバスのサイズは基本的に10cm単位の規格となっており、浴室スペースにぴったりはまるサイズがなければデッドスペースが生じてしまう可能性もあります。
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おすすめユニットバス製品
- TOTO:サザナ
人間工学に基づき設計された浴槽や、まるで畳のような質感のほっからり床といった、入浴時間が快適になる工夫が満載の製品。
ボタン1つで床や浴槽を自動で洗浄してくれる機能も人気。
- TOTO:シンラ
TOTOの最上位グレード製品。
肩や腰をマッサージしてくれる楽湯や、オーバーヘッドシャワーといったまるでスパのような設備が特徴的。
- Panasonic:オフローラ
画像引用元:Panasonic HPより
Panasonic独自の有機ガラス系素材“スゴピカ素材”を汚れがつきやすい箇所へ採用し、
お掃除が楽になる工夫が人気の製品。
酸素美泡湯といったボディーケアが行える機能も特徴的。
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まとめ
ユニットバスと聞くと、ビジネスホテルなどでも見るようなトイレや洗面と一緒になった浴室を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、本来は工場でパーツが生産され、そのパーツを現場で組み立てる工法の浴室です。
各メーカーからも様々な特徴を持つ製品が発売されていますが、特にTOTOのサザナ・シンラは非常に人気が高く、弊社の施工事例でも数多く登場しています。
ぜひお風呂リフォームの製品選びの参考にされてみてはいかがでしょうか?