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見落としがちな窓辺の装飾
窓辺の装飾といえば、日本ではカーテンを取り付けられているご家庭が多いかと思われます。
外からの視線を遮ったり、太陽の光を調節したりと住宅に窓には欠かせないものです。
実は窓辺の装飾はカーテンだけではなく様々な種類があり、総じて“ウィンドトリートメント”と
呼びます。
意外と見落としがちな窓辺の装飾ですが、お部屋の印象を左右する重要なポイントです。
壁紙の張り替えや窓・居室のリフォームなどと合せてウィンドトリートメントを変えると、
空間に統一感が生まれます。
今回のコラムでは、リフォームと合せてオススメしたいウィンドトリートメントの種類と特徴についてご紹介致します。
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カーテン
日本の住宅で最も一般的な窓の装飾と言えばカーテンです。
カーテンの種類は大きく分けて、ドレープカーテンとレースカーテンの2種類で、2枚重ねで使用することが一般的です。
カーテンのメリットは取り扱いが誰でも簡単な点です。
全開にしたり半開きにしたりと、開け方によって採光の調整も行えます。
素材や色柄も豊富で、遮光や防音、UVカットといった機能性がある製品も多く、好みや部屋の用途に合せて選択ができます。
家庭の洗濯機で洗える物も多いため、お手入れも手軽に行えます。
カーテンのヒダで印象が変化する画像引用元:ジャストカーテンHPより
カーテンを選ぶ際にはヒダの部分も重要です。
ヒダとはカーテンの上部の生地をつまんで縫製されている箇所のことです。
ヒダの量の違いで同じ色柄でも印象が変わります。タイプは主に3タイプ
- フラット(ヒダなし)
- 1.5倍ヒダ(仕上がり幅の1.5倍の布を使用)
- 倍ヒダ(仕上がり幅の2倍の布を使用)
フラット
画像引用元:ジャストカーテンHPより
【メリット】
- カーテンの柄が美しく見える
- 軽やかでカジュアルな雰囲気
【デメリット】
- フラットカーテン対応の製品は色・柄の選択肢が少ない
- カーテンを束ねにくい
1.5倍ヒダ
画像引用元:ジャストカーテンHPより
【メリット】
- ヒダのボリュームが多すぎず、すっきりとして見える
- 既製カーテンのほとんどは1.5倍ヒダのため、色・柄の選択肢が豊富
- 空間のテイストを問わない
【デメリット】
- 倍ヒダに比べ高級感ある印象を与えにくい
- 機能性カーテンの場合は倍ヒダに比べ、保湿性や遮光性の効果が下がってしまう
倍ヒダ
画像引用元:ジャストカーテンHPより
【メリット】
- ボリュームがあり、高級感があるため、シックやモダンな空間に合わせやすい
- 生地をたっぷり使うので保温性が高まり、冬場の寒さ対策効果がある
【デメリット】
- 生地を沢山使用する分カーテンが重くなり、洗濯などのお手入れが大変
- プリーツが深くなるため、柄が分かりづらい
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ブラインド
明るさや風通しを良くしたい部屋におすすめなブラインドは、複数の羽根の角度を変え、
風の入り具合の調節を行います。
縦型のブラインドをバーチカル、横型のブラインドはベネシャンと呼ばれます。
バーチカルブラインド
【メリット】
- ファブリック素材が主流なため、カーテンのような柔らかい雰囲気
- 縦のラインは、部屋を広く見せる効果があり、モダンでスタイリッシュな印象
- 横開きのため、掃き出し窓への取り付けもおすすめ
【デメリット】
- 羽根の幅が大きいと、たたんだ際に窓枠からはみ出てしまうことがある
ベネシャンブラインド
【メリット】
- アルミ製の羽根はカラーバリエーションが豊富
- ウッドブラインドは既存の建具や家具の色に合わせられるので馴染みやすい
【デメリット】
- ウッドブラインドの場合だと厚みがあるため、たたみ代のスペースが大きくなってしまう
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ロールルクリーン
画像引用元:LIXILホームページより
一枚布のスクリーンを巻き上げ・引き下げることで開け閉めするタイプです。
閉めたときに凹凸が出ないため、シンプルですっきりとした印象です。
【メリット】
- フラットな一枚布でコンパクトでスッキリした印象
- 壁と同色の物を選ぶと部屋が広く見え、カラフルな物は部屋のアクセントとしての効果がある
- デザインや柄の選択肢が多い
【デメリット】
- 両側に隙間があるため、遮光性と遮音性はカーテンより劣る
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プリーツスクリーン
画像引用元:カーテンファクトリーHPより
プリーツスクリーンとはプリーツ加工された布を折りたたむように開閉するタイプです。
一枚布のシングルタイプと、シースルー生地と厚地を上下に配置したツイン・ペアタイプがあります。
シースルー生地と組み合わせが可能なのは、プリーツスクリーンにしか無い特徴です。
また、布生地以外に和紙調の生地も充実しており、和室などで多く取り入れられています。
【メリット】
- 光を採り入れながらプライバシーが守れる
- 生地のたまりが小さくコンパクトに納まる
- ツイン・ペアタイプは生地の上下の配置が選べる
【デメリット】
- 頻繁に出入りする掃き出し窓には向かない
- 操作が重く感じられるので、たたみ上げが面倒に感じる場合がある
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シェード
画像引用元:リリカラHPより
正式にはローマンシェードと呼ばれ、布地のカーテンを折りたたんで引き上げるタイプです。
折りたたんだ箇所がドレープになるので柔らかな印象を与えます。
カーテンの布地と同じものが使えるので色・柄の選択肢も豊富です。【メリット】
- 生地の柄や素材感が分かりやすい
- 小窓でもすっきり納まる
【デメリット】
- サイズが大きくなるほど重さが出るため、大きな窓は昇降動作が大変
- 降ろした状態で強い風が吹くと、生地の下についている重りが窓枠に当たり、音が鳴る
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まとめ
ウィンドウトリートメントはカーテン以外にも様々な種類があります。
種類によって与える印象も異なり、様々な機能性をもつ製品も多く販売されているため、
好みやお部屋の用途によっての選択もおすすめです。
リフォーム・リノベーションの際にウィンドウトリートメントも合せて変化させ、
より素敵な住まい作りを実現してみてはいかがでしょうか?