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水道・電気代の節約に繋がるトイレリフォーム
長年使っているトイレの汚れやすさといった経年変化が気になるが、毎日使用する際に何か問題があるわけではないし・・・
とリフォームを行わずに使っていらっしゃるご家庭も多いかと思います。
しかし古いトイレは、「流す際の水の量が多い」 「思いのほか暖房便座や温水シャワーに電力を消費している」といった無駄な水道・電気代がかかっている場合があります。
画像引用元:東京都水道局ホームページ 水の上手な使い方
特にトイレで使用する水量は、家庭で使われる水のうち約2割を占めています。
生活用水のどこを節水していくかと考えた時、トイレの節水は大きな節約効果があります。
今回のコラムでは、効率よく水道・電気代を削減できる節電・節水型トイレの特徴やおすすめ製品を
ご紹介致します。
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節電・節水型トイレの特徴
少ない水で流せる
少ない水で流せる節水型トイレは、水道代を節約できる点が最大のメリットです。
従来の便器は1回の洗浄につき約13Lの水が必要でしたが、TOTOのKQシリーズは1回あたりの水の量が4.8Lと、約1/3の水で流すことができます。
10年間の水道代を比較すると、従来品に比べて約14万2,000円の節約が可能です。
洗浄水量が少ないと、便器の汚れやトイレの詰まりは大丈夫?各メーカの最新トイレでは、少ない水でも効率よく汚れを洗い流せる機能が搭載されているます。
合せて便器に汚れがつきにくい表面加工も施されており、少ない水を流すだけで汚れが落ちやすくなっています。
しかし流れる水が少ないということは、一度に大量のトイレットペーパーを流すと詰まりの原因となるため、トイレットペーパーや汚物の量が多く一度で流し切れなかった場合は、時間をおいて再度流すことが推奨されています。
暖房便座の電力を抑えることができる
暖房便座を使うと寒い時期のトイレは快適になりますが、トイレに座っている時間は1日のうちごくわずかです。
トイレを使用していない時間も絶えず便座を温め続ければ、無駄な電力がかかってしまいます。
暖房便座に使用する電力を節約できる点が、節電型トイレにリフォームするメリットの1つです。
人の動きをセンサーで検知し、使用時だけすばやく便座を暖める機能や、タイマー設定で外出時や夜間といった長時間トイレを使用しない際に自動で暖房便座をオフにできる製品など。
各メーカで様々な節電への工夫を施しています。
温水シャワーへ使用する電力を抑えられる
温水洗浄便座のお湯を温める際にも多くの電力を消費します。
節電型トイレを選ぶと毎月かかる電気代を大幅に抑えることが可能です。
お湯を温める仕組みは“貯湯式”と”瞬間式”の2種類に分けられます。
- 貯湯式・・・お湯をタンクに貯め、保温し続ける
- 瞬間式・・・洗浄の瞬間にお湯をつくる
1年間電気代を比較すると、瞬間式は貯湯式より約3割電気代が安くなるという検証結果が出ています。
- 3メーカー製品 瞬間式・貯湯式製品の電気代比較
瞬間式 貯湯式 TOTO KQシリーズ+シャワートイレ
年間電気代:約4,296円KQシリーズ+シャワートイレ
年間電気代:約3,024円LIXIL アメージュ便器+シャワートイレ
年間電気代:約4,430円アメージュ便器+シャワートイレ
年間電気代:約3,456円Panasonic NEWアラウーノV
年間電気代:約4,900円アラウーノL150K
年間電気代:約2,200円
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節電・節水型トイレ おすすめ製品
TOTO:ネオレスト
画像引用元:TOTOホームページより
- 洗浄水量:大3.8L 小3.0L
節水性、機能性、デザイン性を兼ね備えた人気製品です。
節電機能は便座ヒーターを6時間・9時間で自動OFF設定できるタイマー機能のほか、
トイレの使用頻度を記憶し時間帯により便座の温度を自動的に下げて節電してくれるおまかせ節電が搭載されているます。
※TOTOの従来品と比較すると、水道代は約15,000円、電気代は約5,200円の削減効果があります。
※1987年-2001年TOTOトイレ製品
LIXIL:サティスシリーズ
節電機能は8時間便座と温水のヒーターをOFFにするワンタッチ節電、トイレを使用していない時に自動で便座温度を下げるスーパー節電が搭載されています。
※従来品と比較すると、水道代は約13,800円、電気代は約6,500円の削減効果があります。
※1989年-2001年トイレ製品
Panasonic:アラウーノL150
画像引用元:Panasonicホームページより
- 洗浄水量:大4.6L 小3.6L
独自の3Dツイスター水流で、洗浄水量を抑えた製品です。
節電機能は8時間便座と温水ヒーターをOFFにする8時間切タイマー、トイレの使用がない時間帯に便座と温水の温度を下げるおまかせ節電が搭載されています。
※Panasonic従来品と比較すると、水道代は約14,100円、電気代は約8,400円の削減効果があります。
※1990年製Panasonicトイレ製品
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まとめ
トイレは意外にも水道・電気代がかかる場所です。
近年各メーカーが発売しているトイレ製品は省エネの観点から、使う水や電気を大幅に削減できる機能が非常に充実しています。
長年使われているトイレの水道・電気代が気になる場合は、ぜひトイレリフォームを検討されてはいかがでしょうか?