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エコリフォームとは?
エコリフォームとは、省エネに繋がる設備の設置や、自然素材をリフォームに取り入れることで、環境に配慮したリフォームです。
エコリフォームは光熱費の削減に繋がり、自然素材を住宅へ使用すること人の体にも良い効果をもたらします。
今回のコラムでは、そんなエコリフォームについてご紹介致します。
3種類のエコリフォーム
エコリフォームは大きく下記の3種類に分けられます。
- エネルギーを生み出すリフォーム
- 環境に優しい自然素材を取り入れたリフォーム
- エネルギーの消費を抑えるリフォーム
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エネルギーを生み出すリフォーム
エネルギーを生み出すリフォームとして代表的なものが、太陽光パネルの設置です。
約4kwの発電が可能な製品を導入すると、一般家庭の電力をまかなうことができます。自らが作り出す電力で、住宅の消費電力を全て補うことを「ゼロハウスエネルギー・ZEH(ゼッチ)」といいます。
画像引用元:更なるZEHの普及促進に向けたZEH委員会の今後について
ZEHの普及は国も積極的に活動しており、2030年以降の新築住宅はZEH住宅が標準とし、新築戸建の6割に太陽光発電を導入させる等の目標を掲げています。
近い将来的省エネ住宅は標準化されていくことでしょう。
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環境に優しい自然素材を取り入れたリフォーム
住宅には床や壁、塗料など、非常に様々な材料が使われています。
それらの材料を自然素材に変えることで、化学物質が原因で起こるシックハウス症候群やアレルギー対策に効果的です。自然素材は燃焼時にダイオキシンや塩化水素ガス等の有害ガスを発生しないものが多いため、人にも環境にも優しい素材です。
主なエコ素材(壁材)
- 珪藻土
植物プランクトンの化石を原料とした壁材。調湿・防カビ効果に優れています。
- エコクロス
紙やウッドチップ、和紙、オレフィン樹脂などを素材とした、燃焼時に有害物質を発生させない素材です。メーカーにより定義は異なりますが、環境に優しく耐久性が高いなどのメリットも多く注目されている壁紙です。
- チャフオール
ホタテ貝殻とモミ殻を再利用した、天然のリサイクル内装材料です。
ホルムアルデヒドなどの化合物を吸着し低減するほか、防カビ・抗菌性・通気性に優れています。
壁だけでなく天井材としても最適です。
主なエコ素材(床材)
- 無垢材
木材は再生可能な天然資源であり、製造エネルギーが極めて少ない建材の一つです。
無垢材は一本の丸太から切り出し作られる素材です。
調湿効果と保温性に優れています。
- コルク
燃えにくく有害物質を発生しません。
コルクの持つ空気層は熱や湿気を通しにくく、音や衝撃を吸収する優れた特徴があり、床材としてうってつけの素材です。
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エネルギーの消費を抑えるリフォーム
- 省エネ塗料や断熱塗料などで外壁・屋根塗装をする
長く住み続けるためには、定期的な外壁・屋根のメンテナンスが必要です。
遮熱塗料や断熱塗料を用いることで室内の温度上昇や保温効果があるため、
冷暖房効率が上がります。
遮熱塗料と断熱塗料の違いは?画像引用元:NCK株式会社ホームページより
- 遮熱塗料
外部からの熱を反射させることで、内部に入る熱を少なくする。
- 断熱塗料
外部からの熱が塗膜の中を時間をかけて通過することで、内部に入る熱エネルギーを小さくする。
大きな違いは保温効果の有無です。
断熱塗料は保温効果があり内部の温度を保つ効果があるため、年間を通して効果を発揮します。
- 断熱窓リフォーム
壁以上に外気温の影響を室内に持ち込みやすい窓を断熱仕様のものに交換することで、夏の暑さや冬の寒さ・結露を軽減でき、冷暖房効率が上がります。
工事内容にもよりますが、約半日~1日の工期が多く、気軽に行えるリフォームでもあります。
- 節水トイレへの交換
30年前のトイレと比較した場合、水道代が約60%(3人家族の場合年間水道代約11,000円から約4,200円へ)の削減効果があります。
また温水便座は節電効果が非常に高い製品が多く発売されています。
水道代・電気代共にメリットが大きいリフォームです。
- 高効率給湯器に交換
お風呂の追い焚きや洗い物でお湯を使用したりと、家庭で使うエネルギーの約3割を占めるのが給湯エネルギーです。
高効率のエコキュートなどへの交換で、同じ量のお湯を沸かしてもガスや電気の使用量を抑えられるため、効率よく光熱費を節約できます。
- 減築
お住まいの家を現在のライフスタイルに合せて減築するリフォームは、消費するエネルギーの絶対量を減らす効果があり、固定資産税の削減にもつながります。
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まとめ
エコリフォームは環境にはもちろん、私達の生活にも数多くのメリットをもたらしてくれるリフォームです。
工事内容は太陽光や外壁・屋根といったものから、節水トイレや節水水栓・高効率給湯器の設置と幅広いリフォームが当てはまります。
特に住宅設備は、どのメーカーでも省エネを意識した製品を多く発売しており、ますます進化しています。
人の暮らしをより快適にするだけでなく、環境にも配慮できる、まさに一石二鳥のリフォームと言えるでしょう。
エコリフォームは国の補助金対象になる工事もあるため、気になる方はお近くの業者へ問い合わせを行ってみてください。