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家の"顔"として重要な玄関
リフォームを行う人気がある場所は、キッチン・トイレ・お風呂といった水回りが多いですが、
実は玄関は意外に重要なリフォーム場所なのです。
特に玄関ドアは防犯面の役割だけでなく、その家の顔として建物の第一印象を決める箇所でもあります。
今回のコラムでは、玄関ドアリフォームを行うメリットや方法などについてご紹介致します。
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見た目だけじゃない 玄関ドアリフォーム3つのメリット
- 防犯対策に効果あり
画像引用元:YKK apホームページより
戸建て住宅への侵入手口は玄関が多数を占めます。
窓からの侵入はガラスを破るなどの手間もかかり、なにより音が出るため玄関が狙われやすいのです。
従来の玄関ドアは、1つの鍵穴しかなく、作りも単調なため、ピッキングやサムターン回しといった
方法で空き巣被害を受ける危険性がありました。
近年では1つのドアに2つの鍵「ワンドア・ツーロック」が主流となっています。
施錠忘れ防止機能や顔認証機能など防犯性が高い製品も増えてきています。
- 採光・通風タイプのドアで玄関の悩みを解消できる
画像引用元:LIIXLホームページより
玄関に窓がない、日当たりが悪いといった理由で、ドアを閉めると昼間でも真っ暗になってしまう住宅は意外に多くあります。
明るさだけでなく、採光がない玄関は結露やカビが発生しやすくなります。
とはいっても玄関に窓を設けるのはスペースも必要になり、壁を抜いたりと工事の手間もかかります。
そんな場合は採光タイプの玄関ドアがおすすめです。
採光部の位置や形も様々な種類があり、お好みの光の取り入れ方が可能です。
採光タイプの玄関は丸見えにならない?画像引用元:株式会社コダマガラスホームページより
採光窓の多くは透明のガラスではなく、型板ガラス
(表面に型模様を付けたガラス)を採用しています。
型板ガラスは光を十分に通しながら視線を適度に遮ることができるため、
プライバシーを確保できます。
また通風ができる玄関ドアもあります。
湿気がこもりがちな玄関に風を通せるだけでなく、家全体の通風効果もあります。
画像引用元:LIIXLホームページより
- ドアの断熱で一年中快適に!
画像引用元:三協アルミホームページより
リビングは快適でも、玄関は夏は暑く、冬寒いといったお悩みも多く寄せられます。
そういった場合は断熱玄関ドアへの交換がおすすめです。
断熱性能が高い玄関ドアにすることで外気温の影響を受けにくくなります。
冬場の玄関の寒さを軽減でき、夏のエアコンの涼しい風も逃しにくくなり、光熱費の節約にも効果があります。
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玄関ドアの種類
現在玄関に使われるドアは、開き戸と引き戸の2種類がほとんどです。
さらにその中で細かく種類が分かれているので、デザインや広さや用途によって選択しましょう。
開き戸- 片開き
片開きは日本の住宅で最も普及している種類です。
費用が安く開口部が小さい住宅にも取り付けやすいメリットがあります。
- 親子扉
幅の広い親扉と幅の狭い子扉の2枚を組み合わせたドア。
通常は親扉をメインで使用し、大きな荷物を運び入れる際などに子扉を開くことで、
開口部を広く確保できます。
場面に応じ使い分けができるため、近年人気が高まっているタイプです。
- 両開き
左右同じ幅の2枚のドアを組み合わせたドアです。
開口部をかなり広く取れるため、車椅子を使用される方向けのバリアフリー住宅などに適しています。
デメリットとして気密性が低く、冬の寒さなど外気の影響を受けやすい点があります。
引き戸- 引き違い
2枚のドアを左右にスライドして開閉するタイプのドアです。
最も開口部を広く取れるので、バリアフリー住宅に適しています。
- 片引き
1枚のドアをスライドさせて開閉するタイプのドアです。
引き戸の中で最も施工費用が安く、開口部が小さくても取り付けやすいメリットがあります。
ただしドアが1枚なため、スライドに必要なレール部分が目立ちやすいデメリットもあります。
- 引き分け
2枚のドアを左右にスライドして開閉するタイプのドアです。
引き違い戸と同じくバリアフリー住宅に向いています。
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玄関ドアリフォームの方法
玄関ドアリフォームは、主に下記の3種類に分けられます。
- 玄関ドアの交換・・・玄関ドアのみを交換する
- カバー工法・・・既存のドア枠を残して、上から新しい枠をかぶせる工法
- はつり工法・・・ドア周りの壁を壊し、新たなドア枠を作ってドアを設置する工法
玄関ドアリフォームではほとんどの場合カバー工法が行われています。
カバー工法は既存のドア枠を残すため、削る工事が発生しません。
工事も1日で終了するため、日常生活に支障も生じません。
開き戸から引き戸へリフォームできる?現在は開き戸の玄関を引き戸へリフォームすることは、いくつかある条件をクリアしていれば
可能です。主な条件は現在のドアの開口と玄関横の壁に余裕があるかどうか。
たとえば現在の玄関ドアが両開きドアといった間口が広いものであれば、2枚建ての引き戸に
足りる間口を備えているので、壁を壊さないカバー工法で工事が可能な場合があります。
逆に現在通常の開き戸タイプでも、玄関横の壁に充分なスペースがあれば片引き戸が設置できる場合があります。
今ある玄関ドアの状況により設置可能かどうかや、設置可能だった場合も工事内容が
異なってくるため、気になる方は一度業者へ相談してみましょう。
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まとめ
玄関ドアのリフォームは見た目ももちろんですが、現在玄関部分で悩まれている問題を解決できる有効な手段です。
工期は代表的なカバー工法であればたった1日で完了するため、不便な思いをすることもありません。
また地域によっては国からの補助金対象工事に該当する場合もあります。
明るく風通しの良い玄関は、住んでいる人も訪れる人も快適さを感じるでしょう。
玄関ドアリフォームで、暮らしの快適さと安心を向上させてみてはいかがでしょうか?