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住宅における窓の重要さ
画像引用:YKK APホームページより
寒さが一段と厳しいこの季節。
お家の中の寒さや結露に悩まれてはいませんか?
そのようなお悩みをお持ちの方にぜひオススメしたい”窓の断熱リフォーム”
窓の断熱リフォームをすることにより、快適に過ごせる空間造りはもちろんのこと、光熱費や家の寿命・健康にまで様々なメリットがあります。
今回のコラムでは、そんな窓断熱リフォームのメリットや方法・製品などをご紹介致します。
家の断熱性能に大きな影響を与える窓
窓は建物を覆う建材の中でも一番薄いため、屋根や壁などに比べて熱が出入りしやすい箇所です。
画像引用元:株式会社日立アルミホームページより
建物の中で熱気や冷気が出入りするのは、屋根からは5%、換気扇や外壁からは15%、床からは7%程度ですが、窓からはなんと、夏は70%、冬は50~60%近くもの空気が出入りしています。
外気はほとんど窓から出入りしていることが分かります。
このことが室内の夏の暑さや冬の寒さの最大の要因でした
また室内に温度の高い部分・低い部分があると、高い温度は低い温度のほうへ移動して、同じ温度になろうとする性質があります。このため室内の暖かい空気は冷たい窓のほうへどんどん流れていき、窓から暖かい空気が逃げていく大きな原因となっています。
日本の一般住宅によく用いられてきた※単板ガラスや※アルミサッシは断熱性能が低いため、冬は冷気が、夏は熱気が伝わりやすい状態になります。
単板ガラス・・・一枚でできたガラス。昔から住宅でよく使われていた。断熱性能が低い。
アルミサッシ・・・アルミニウム製の窓枠。日本では主流だが、こちらも断熱性能が低い。
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窓の断熱リフォームをすることによるメリット
結露を抑えることができる
そもそもなぜ結露という現象が起こるのでしょうか。
温度が高いほど、空気中に含めることのできる水蒸気の量は増えます。
温度が下がると、そのぶん空気中に含まれなくなった水蒸気が水分として放出されます。
室内が暖房などで温かく、外が寒い場合は、室内の窓付近の空気が冷やされて空気中に含まれていた水蒸気が水滴となり窓に付着します。
これが結露です。
画像引用元:住宅の断熱・気密まるわかりWEBより
温度差が大きいこと、湿度が高いことが結露の発生に繋がります。
また、結露はカビやダニの発生原因にもなり、喘息やアレルギーの元にもなってしまいます。
結露が発生する単板ガラスやアルミサッシの窓に断熱リフォームを行うことで、結露を抑えることができます。
ガラスを二重にした複層ガラスの窓にしたり、内窓を取りつけて二重窓にすることで熱を伝えにくくなり、外が寒くても室内側では結露が発生しにくくなります。
アルミサッシではなく熱を伝えにくい樹脂サッシと合せることで、さらに結露の発生を減らすことが可能です。
窓の断熱を高めることによって、夏は暑い空気を伝えにくくし、室内の気温の上昇を抑えることができます。
冬は室内の温かい空気を窓から逃げにくくし、外からの冷気の侵入を防ぐため、室内の気温の低下を防ぎます。
窓からの熱の損失がなくなれば冷暖房効率も上がるため、光熱費の節約にも繋がります。
ヒートショック現象のリスクを軽減
画像引用:YKK APより
温かい場所から寒い場所へ移動した際の急激な温度差によって、血圧の乱降下が起き、脳梗塞や心筋梗塞などの症状に繋がる恐ろしい現象です。
血圧が下がればめまいや立ちくらみが起こりやすくなり、転倒による怪我の可能性もあります。
廊下や脱衣場、浴室の窓に断熱リフォームを行えば、家の中での温度差を少なくすることができ、ヒートショック現象が起きるリスクを軽減することができます。
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窓の断熱リフォーム方法 3種類
窓の断熱リフォームの代表的な方法を3種類ご紹介致します。
窓ガラスを断熱ガラスへ交換
画像引用:JFEロックファイバーHP
現在使用しているサッシはそのままにに、ガラスを断熱ガラスへ交換する方法です。
断熱性能の低い単板ガラスから、複層ガラスに変えることで断熱効果が高まります。
複層ガラスには※一般複層ガラスと※Low-E複層ガラス(エコガラス)があります。
※一般複層ガラス
ガラスとガラスの間に空気層(乾燥空気またはアルゴンガス)が入っているガラスのこと。
外の熱がダイレクトに家の中に影響しないような作りになっています。
※Low-E複層ガラス(エコガラス)
複層ガラスの中空層と呼ばれる部分の室外側か室内側、どちらか一方のガラス面に薄い金属の膜をコーティングしたもの。
一般複層ガラスよりも断熱・遮熱性能に優れています。
【ガラスを断熱窓に交換する方法のメリット】
- 施工が簡単で工期もあっという間(ガラス1枚あたり30分程度
【ガラスを断熱窓に交換する方法のデメリット】
- ガラスの性能が向上してもサッシが従来のサッシ(アルミなど)の場合、サッシ部分の結露は改善されず、十分充分な断熱性能を得られない
- 単板ガラスから複層ガラスに交換する際、ガラスの重さにサッシが耐えられず、開け閉めがしにくくなったり、歪みが生じることがある
内窓を設置する方法
画像引用:LIXILホームページより
今ある窓の室内側についている枠を利用して、もう1枚窓を追加する工事方法です。
【内窓を設置するメリット】
- 外壁や内装の工事なしで施工が非常に簡単
- 工期が非常に短い(1窓約60分程度)
- 二重窓になるため防音性(遮音性)が高い
- 二重窓になるため防犯対策になる
【内窓を設置するデメリット】
- 既存の窓の形状によっては内窓の取付が出来ない場合がある
- 既存の窓はそのままなので、劣化している場合は不安が残る
- 2重窓のため、窓の開け閉めが面倒
内窓製品 LIXIL”インプラス”
画像引用:LIXILホームページより
LIXILの内窓”インプラス”は既存の窓と内窓との間に空気の層を生むことで、高い断熱効果をもたらすのが特徴です。
インプラスの本体はアルミの約1/1000の熱伝導率の樹脂でできていることも、高い断熱効果を生みだしています。
さまざまな開き方の窓がラインナップされているうえ、6色のカラー展開でどのような空間にも調和するよう設計されています。
一窓当たり約60分というスピード施工も嬉しいポイントです。
カバー工法
画像引用:YKK APホームページより
既存のサッシの上から新しいサッシを被せ、窓を交換する方法。
【カバー工法のメリット】
- 外壁や内装の工事なしで、窓が交換できる
- 工期が短い(1窓約半日程度)
- 既存のサッシに手を加えないので、コストが最低限で済む
- 窓の歪みを解消できるため、開閉もスムーズになり隙間風も解消される。
【カバー工法のデメリット】
- 窓のガラス部分が小さくなる(既存のサッシの上に新しいサッシを被せるため、サッシの面積が大きくなるため)
カバー工法の製品 YKK AP“マドリモ”
画像引用:YKK APホームページより
YKK APのマドリモはそれぞれ性能の異なる3種類から選ぶことができます。
【トリプルガラス樹脂窓】
樹脂フレームとトリプルガラスを組み合わせることで世界トップレベルの断熱性能を実現させている窓。
また、サッシと窓との気密性も高い造りになっています。
【高性能樹脂窓】
樹脂フレームとLow-E複層ガラスを組み合わせることで国内最高レベルの断熱性能を実現させている窓。
複層ガラスの間の空間にアルゴンガスを注入することで断熱効果をアップさせています。
トリプルガラス樹脂窓に次いで断熱性能が高い窓です。
【アルミ樹脂複合窓】
アルミ樹脂複合フレーム とLow-E複層ガラスを組み合わせることで優れた断熱効果が発揮された窓です。
樹脂フレームとアルミフレームを組み合わせることでお互いの素材のメリットを取り入れています。
- アルミのメリット・・・腐食や錆びに強く耐久性が高い
- 樹脂のメリット・・・・結露の発生が大幅に軽減できる
カバー工法の製品 LIXIL”リプラス”
画像引用:LIXILホームページより
リプラスの窓枠はアルミと樹脂を使用したハイブリット窓です。
アルミの利点である強度と耐久性、樹脂の利点である断熱性と防露性。
2つの素材からなるハイブリッド窓はそれぞれの良さを備えており、熱の伝わりを抑えるLow-E複層ガラスを組み合わせることで断熱性能を高めます。
またリプラスは窓の大きさをほとんど変えることなく施工できる点も大きな特徴です。
記事内文章引用元:YKK APホームページより LIXILホームページより
まとめ
窓の断熱リフォームは様々な方法がありますが、人気の内窓設置やカバー工法は大掛かりな工事ではなく工期も非常に短いため、日常生活の合間で行うことが可能です。
窓の断熱リフォームは補助金制度もあるため、気になる方はぜひイマガワリフォームへご相談下さいませ。
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