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住設メーカー各社、値上げの意向、どうする?
4月以降値上げする大手住宅設備メーカーがあり、その後他のメーカーも続々と値上げの意向を示しています。
気になる時期は、各社違いますが早いところで4月から、遅くとも秋には値上げが開始され、今後さらに値上げされる傾向にあることは避けられないところだと予測されます。
メーカーの値上げは、少なくとも現状でも2%から15%は
見込まれると言われています。
「キッチン」「トイレ」「システムバス」「洗面化粧台」などの水廻り商品をはじめ、「サッシ」「玄関ドア」「ガラス」などの建材また「壁床材」までありとあらゆるものが値上げの対象に挙げられています。
今回は値上げにある背景をお伝えし、今後の住宅修繕や今のうちに知っておくことが重要だと思いますので、その理由などご紹介させていただきます。
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原材料価格の高騰により建築資材などが相次ぎ値上げ。
2021年以降は、原材料価格の高騰などを理由に、建材や建設設備などを扱う住宅関連企業による値上げの発表が相次いでいます。
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値上げの背景と今後の動向
①原材料費の高騰の理由
・ウッドショック
やはり原材料の高騰が一番の理由で、資材の中でも特に価格急騰が目立ったのは木材、木材需給がひっ迫し、価格が高騰。
「ウッドショック」と呼ばれる状況が続いています。
・アイアンショック
さらに鉄や銅、アルミニウムなどの金属の価格上昇も著しく、「アイアンショック」とも言われる事態が起きています。
特にアルミニウムは、脱プラスチックの動きが本格化する中、飲料の容器をプラスチックからアルミ缶に切り替えるメーカーが増えていることもあり、
今後もアルミニウム価格の高騰は続くとみられています。
さらに銅は新型コロナウイルスの感染拡大による鉱山の閉鎖で供給量が減少したこと、ガソリン車の数倍銅を必要とするEV車の
需要が増えていることなどを背景に価格が世界的に急騰しました。
②物流コストも上昇
世界的な原油価格の高騰などを背景に、「物流コスト」も上昇しています。
物流業界では働き方改革関連法の適用により、2024年4月1日以降、ドライバーの年間の時間外労働時間の
上限が、960時間に制限されることによって運賃の値上げ、物流効率の低下などの問題が生じることが懸念されており、
これが物流コストのさらなる増加につながるのではないかとも指摘されています。
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今後も値上げの傾向は続くものとみられる
こうした背景の中、住宅設備や建材は今後ますます高くなっていくことは想定できます。
まだ値上げが開始されていないメーカーありますので、4月時点で、値上げを開始すると発表しているメーカーもありま
すが、現時点でまだ開始していないメーカーもありますので、もし今後リフォームをご検討の方は、今がチャンスです。
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弊社で、ストックしている商品もあります。
おかげさまで、多数の工事依頼を頂いているため、あらかじめ人気の商品などは弊社に在庫がある場合もありますのでお気軽にご相談ください。
今後の値上げは、部分的な修繕でも影響はありますが、特に大規模修繕や全面改装など金額が上がるにつれ価格への影響は大きくなりますので、リフォームをお考えの方はお早目の検討をおすすめします。