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外壁塗料に剥がれの症状を発見すると「施工不良?」と心配に思う方も多いのではないでしょうか?
ウレタン塗装が剥がれる原因は経年劣化による場合や、施工不良によるものがあります。
この記事ではウレタン塗料が剥がれる原因や対処法を紹介します。
外壁塗装の剥がれが起きないための予防策も解説するため、外壁材を長持ちさせたい方もぜひ、ご一読ください。
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ウレタン塗装が剥がれる原因とは?
ウレタン塗装とは主成分がウレタンの塗料を用いた塗装で、主に以下の性質を持っています。
- 耐久性
- 耐熱性
- 耐衝撃性
- 耐薬品性
ウレタン塗料は木材・金属・塩ビなど、さまざまな素材に塗布でき、付帯部や木製部など広く使用されています。
他の塗料に比べ密着性・光沢度が高く、表面が艶やかに仕上がる点も特徴です。
しかし、ウレタン塗料は下処理が不十分の場合、剥がれやすい性質を持っています。
ここでは、ウレタン塗装が剥がれる原因を解説します。
経年劣化
塗料には耐久年数があり、塗装後10年以上経ってからウレタン塗装の剥がれが生じた場合、経年劣化が原因です。
耐久年数は塗料の種類やグレードによって異なり、耐久年数が短ければ劣化症状も早く生じます。
さらに、周辺環境やメンテナンスの有無によっても、劣化症状が生じる時期は左右されます。
- アクリル系塗料 5~8年
- ウレタン系塗料 7~10年
- シリコン系塗料 10~13年
- ラジカル系塗料 12~15年
- フッ素系塗料 13~20年
耐久年数に近づくと以下の劣化症状が生じ、その一つに剥がれも含まれます。
色あせ・変色
藻・カビ・コケの発生
錆
チョーキング現象
塗料の浮き・剥がれ
表面のひび割れ(クラック)塗料の耐久年数が過ぎていると、防水機能や耐汚性などの機能性が著しく低下しているため、早めに塗装などのメンテナンスが必要です。
一方、1~2年と塗装後すぐにウレタン塗装に剥がれが生じた場合は、施工不良が原因といえます。
自宅の外壁塗装に使われている塗料の種類や耐久年数、塗装後の年数などを確認してみましょう。
下地処理が不十分
塗装前の下地処理が不十分だった場合、ウレタン塗装が短期間で剥がれる原因となります。
下地処理は塗料の密着性を高め、塗装の持ちを左右する重要な作業です。
塗装面に油分や汚れなどが付着していると、下地と塗料がしっかりと密着せず剥がれやすくなります。
主な下地処理は以下のようなものがあります。
- 高圧洗浄(バイオ洗浄):高圧洗浄機を用いて外壁を掃除する
- ケレン:旧塗膜や錆などの除去
- 目荒らし:表面に細かい傷をつけ塗料の接着性を高める
業者によっては下地処理を充分に行わない場合があるため、契約する際に下地処理の有無などを確認しておきましょう。
不適切な塗料や組み合わせの悪さ
塗料には適切な組み合わせがあり、塗装部分の素材や塗料同士の相性が重要です。
外壁材にはさまざまな種類があり、使用する塗料が異なります。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- モルタル
- コンクリート
使用する塗料は劣化状況も踏まえて検討する必要があり、現地調査を行って適切な塗料を選ばなければいけません。
業者によっては建物の現状を調査せず、外壁材の種類で塗料を判断する場合があります。
適切な塗料を使用せずに塗装を行うと、短期間で剥がれや浮きの症状が発生するため、現地調査をしっかりと行ってくれる業者を選びましょう。
外壁塗装は基本的に、下地処理後に下塗り・中塗り・上塗りと3回塗装します。
下塗りは外壁材と中塗り・上塗りに使用する、塗料の密着性を高める役割があります。
そのため、下塗り用の塗料選びは重要で、外壁材と中塗り・上塗り用の塗料との組み合わせを考慮しなければなりません。
さらに、お住いの地域によっても使用する塗料は異なります。
- 寒冷地域:防水機能の高い塗料
- 多湿地域:防カビ性の高い塗料
- 温暖地域:耐光性・耐熱性の高い塗料
外壁塗装はさまざまな条件を満たす塗料を選択する必要があるため、正しい知識や経験のある業者に依頼しましょう。
希釈が不適切
塗料には適切な希釈率があり、希釈材の量が多いと機能性が十分発揮されないため注意が必要です。
外壁材に使用される塗料の原液は粘度が高く、水やシンナーなどの希釈材を足して使用します。
希釈する際はメーカー指定の希釈率に従って薄めていきますが、業者によっては原材料を抑えるために水やシンナーを多く混ぜる場合があります。
素人では適切な塗料の希釈率や使用量などは分からないため、業者選びが重要です。
施工実績が多く、良い口コミの多い業者を選択しましょう。
乾燥不足
塗料にはメーカーが指定する乾燥時間があり、乾燥不足のまま塗料を重ねると剥がれの原因となります。
塗料には水分が含まれており、乾燥する際に揮発していきます。
乾燥不足のまま次の塗料を塗ってしまうと、水分が塗料の間に閉じ込められ蒸発できません。
塗料の間に閉じ込められた水分が、上に塗られた塗料の浮きや剥がれの原因となります。
さらに、乾燥不足の塗料の上に塗装すると、塗膜の形成不良も発生するため注意が必要です。
乾燥時間は使用する塗料の種類や、住宅がある地域の気候などによって異なります。
工程表などを確認し、充分に乾燥時間を確保しているかチェックしてみましょう。
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ウレタン塗装が剥がれるとどうなる?
ウレタン塗装が剥がれると、雨漏りや建物の寿命を縮める原因となるため、早めのメンテナンスが必要です。
雨水は塗装が剥がれている部分から浸水し、以下の不具合を引き起こします。
- 雨漏り
- カビの発生
- 害虫の発生
- 躯体部分の劣化・腐食
雨漏りを何度も繰り返し、木材である躯体部分が腐食すると外壁のみならず下地工事など大がかりな修繕が必要になってしまいます。
外壁塗装が剥がれている場合は、早急にメンテナンスを行いましょう。
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ウレタン塗装が剥がれないための予防策
ウレタン塗装が剥がれないためには適切に施工してもらい、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
ここでは、ウレタン塗装が剥がれないための予防策を解説します。
定期的な外壁メンテナンス
外壁塗装は清掃や業者による定期的なメンテナンスによって長持ちします。
塗膜に汚れやカビが付いたままになっていると、塗料の機能性を十分に発揮できません。
月に1回程度、目立つ汚れやクモの巣などの除去を行いましょう。
手の届かない場所は高圧洗浄機を使用して、半年に1度のペースでの清掃がおすすめです。
さらに、素人では発見できない不具合もあるため、定期的に外壁メンテナンスを業者に依頼しましょう。
業者では外壁材専用の洗剤を用いたバイオ洗浄や、目視できない部分のメンテナンスも行ってもらえます。
定期的な外壁メンテナンスで塗装の寿命を延ばすことで、リフォーム周期を延ばし修繕コストもカットできます。
自己メンテナンスと業者での定期メンテナンスを取り入れ、外壁塗装の寿命を延ばしましょう。
信頼できる業者を選ぶ
外壁塗装を依頼する際は、信用できる業者を選ぶことが重要です。
リフォーム業者や塗装業者は、施工実績や良い口コミの多い業者を選びましょう。
一級塗装技能士など塗装関連の有資格者のいる業者は、塗装に関して高い技術や知識を持っているでしょう。
しかし、業者によっては契約は自社で行い、塗装は下請け業者に丸投げしている場合もあります。
施工実績が多く技術の高い業者でも、下請け業者まで質の高い業者とは限りません。
塗装やリフォームを依頼する際は、自社施工を行う信用できる業者を選びましょう。
工程表を確認する
ウレタン塗装で施工不良を起こさないためには、業者から提出された工程表に不備が無いか確認しましょう。
工程表には施工内容や詳しい工期などが記載されているため、必要な工程が入っているかチェックできます。
施工内容が正しいかどうかは素人では見分けづらいため、2~3社から相見積もりを取って比べてみましょう。
見積書を照らし合わせることで、必要な工程の抜けや適切な金額を確認できます。
- 下地処理が入っているか
- 塗装前に洗浄があるか
- 3度塗りになっているか
- 充分な乾燥時間を取っているか
相見積もりを取り、外壁塗装に関する基礎知識を付けておくと、悪質業者から身を守れます。
ウレタン塗装での施工不良を防ぐためには、工程表をチェックして不備が無いか確認しておきましょう。
工事に立ち会う
外壁塗装を依頼している間は施工不良を防ぐために、できるだけ工事に立ち会いましょう。
塗装業者も施工主の目があると手を抜きづらく、適切な工事を行ってくれます。
一般的に、塗装工事は7~10日ほどの工期です。
工事中ずっと立ち会うことは難しいですが、毎日業者に一言声をかけるだけでも行いましょう。
その際に、進捗状況などを聞いておくと、施工内容や状況を把握されているという緊張感が生まれます。
悪徳業者の被害に合わないためにも、できるだけ施工中は工事に立ち合い、施工不良を防ぎましょう。
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ウレタン塗装が剥がれたときの対処法
ウレタン塗装部分に剥がれが見つかった場合は、業者に連絡して早急な対応しましょう。
外壁塗装に剥がれやひび割れがあると、外壁材や建物内部の劣化につながります。
ここでは、ウレタン塗装が剥がれた際の対処法を紹介します。
塗装業者に見てもらう
外壁塗料の剥がれや不具合が見つかった場合は、塗装業者に確認してもらいましょう。
塗装業者やリフォーム業者では「外壁診断」などのサービスを行っています。
プロに診断してもらえば、すぐに補修が必要な状態かなのか、適切に判断してくれます。
外壁の剥がれ以外にも、補修の必要な場所が無いか点検もしてくれるでしょう。
塗装や外壁のリフォームは足場を組んで行うため、メンテナンスはまとめて行った方が費用を抑えられます。
外壁塗装に剥がれが見つかった際は、その他の部分もまとめて業者にチェックしてもらいましょう。
保証内容を確認する
ウレタン塗装の剥がれが見つかったら、塗装してもらった業者の保証内容を確認しましょう。
業者によって施工後の保証が付いている場合があり、無料で再塗装してもらえる可能性があります。
しかし、外壁塗装工事には法的な保証義務が無いため、業者によっては保証を受けられない場合もあります。
- 施工保証の有無
- 保証期間
- 保証内容
保証内容も業者によって異なるため、塗装の剥がれを発見したら保証書を確認してみましょう。
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まとめ
ウレタン塗装が剥がれる原因は耐久年数による塗料の劣化や、施工不良などが考えられます。
もし、ウレタン塗装から1~2年で剥がれてしまった場合は、施工不良の可能性が高いでしょう。
施工不良が起きる原因は、塗料の不適切な使用方法や乾燥不足などです。
ウレタン塗装で施工不良を起こさないためには、信用できる業者に塗装を依頼しましょう。