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外壁塗装は、美観を良くするだけではありません。
最近では、遮熱・断熱機能など、塗るだけで特殊な機能を持たせることができる塗料もあります。
ここでは、外壁・屋根塗装の必要性や、塗装することで得られる効果について説明していきます。
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外壁・屋根塗装の目的
外壁塗装の目的は、大きく分けて以下の3点です。そのため、塗装をしないでいると、これらの目的が果たされなくなってしまいます。1.美観を良くする
新築時は綺麗だった建物も、雨や紫外線、排ガス汚れなどにさらされています。年数が経過していくと、少しずつ塗料も剥がれてきて色あせた状態になります。上からしっかり塗装をすることで、外壁に艶が出るなどの美観性が高まります。
2.防水機能を復活させる(建物の寿命を伸ばす)
一般的に雨漏りは屋根からといったイメージがありますが、実は外壁からも雨漏りは起こります。外壁にきちんと塗料がついた状態であれば問題はありませんが、経年劣化で塗料が剥がれてくると下地が露出し、そこから雨水などが浸入してしまいます。下地処理を行い、塗装することで塗膜が外壁への雨水浸入を防ぎます。
3.特殊な機能性を付ける
■遮熱機能
遮熱塗料は太陽の熱を反射することで、室温が高くなるのを抑える働きがあります。室内に太陽の熱が伝わらないので、夏場などは省エネにもつながります。ただ、冬場も太陽の光を反射してしまうので、冬の暖房効率はあまり良くありません。■断熱機能
断熱塗料は、太陽の熱が屋外から屋内に伝わりにくくなるため、室温が高くなるのを抑えることができます。同時に、室内の熱も外へ逃げにくくなるので「冬は暖かく、夏は涼しい」という環境が作りやすいです。■防音機能
空気中に振動がひろがることで、音は伝わります。防音機能のある塗料を外壁に使用すれば、塗膜によって音が反射され、振動が次第に減っていくため音の侵入を防ぎます。また、内部から音が漏れるのを防ぐことも可能です。■防カビ
近くに川や沼などがある湿気の多い場所や、日当たりの悪い立地では、外壁にコケやカビが発生することがあります。防カビ機能のある塗料を使用することで、カビが外壁で発生することを防ぎ、美観性を高めてくれます。
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放置すると起こりうる現象
経年劣化により、外壁に起こる主なものは「ひび割れ」や「塗膜のはがれ」、触ると白い粉が手につく「チョーキング現象」などです。建物の耐久性を高める塗装が剥がれてしまうと、外壁そのものにひびが入ることがあります。
雨水や湿気が、そのひびから内部に入ってしまうと内側から腐食して、最悪家が傾くといった危険も出てきます。また、放置する期間が長ければ修繕にかかる費用も増える傾向があります。
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まとめ
外壁・屋根塗装の最適なタイミングは、以下で解説する兆候が出始めた時期です。「チョーキング」や「塗膜の剥がれ」などが塗り替え時期のサインとなります。
見た目は小さい不具合なので放置しがちですが、塗り替え時期のサインなので、塗装業者による現地診断をおすすめします。
塗膜の耐用年数は塗料により異なり、当社がラインナップしているエスケー化研の塗料の場合、フッ素塗料で最大20年、シリコン塗料で最大15年が耐用年数の目安となります。塗料メーカーによって塗料品質が様々で、同じフッ素でも耐用年数が異なります。
特に新築に使用される塗料はコストを最小限に抑えるため塗料品質が悪く耐用年数が短いです。一般的に新築住宅の場合、8年ほどでの塗り替えがおすすめです。